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地震発生で北海道電力が異例の見送り、あす条件決定の社債

更新日時
  • 7年と16年の2本立て、各100億円で、5日まで需要調査をしていた
  • 未明にマグニチュード6.7の地震、道内全域約295万戸が一時停電
An aerial photo shows landslides that seem to be happened by the earthquake in Atsuma Town, Hokkaido.

An aerial photo shows landslides that seem to be happened by the earthquake in Atsuma Town, Hokkaido.

Photographer: Yasushito Yakami/Yomiuri Shimbun
An aerial photo shows landslides that seem to be happened by the earthquake in Atsuma Town, Hokkaido.
Photographer: Yasushito Yakami/Yomiuri Shimbun

北海道電力は予定していた社債の発行を見送る。未明に発生した地震を受けた対応で、条件決定直前での取りやめは珍しい。

  主幹事の1社のみずほ証券が資料で明らかにした。「起債再開時期は未定」としている。北海道電力の経理部担当者は、災害からの復旧が長期化する見通しもあり状況を踏まえて決めた、と語った。社債は7年と16年の2本立てで各100億円、7日の条件決定を予定していた。5日の需要調査では7年利率が0.32-0.34%、16年の国債上乗せ金利(スプレッド)は30bpに絞られていた。

  北海道でこの日の未明、南西部の胆振(いぶり)を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生した。これを受けて北海道電力の6日の需要調査は開始が遅れていた。北海道電力では火力発電所が停止、道内全域約295万戸が一時停電した。経済産業省の発表によると全域の停電解消までには1週間以上かかる見通し。

  ニッセイ基礎研究所の徳島勝幸・金融研究部主席研究員は北海道電力の起債中止について、信用力への影響が不透明として「企業に大規模な影響があることがあった時はやらないのは不文律」と述べた。北海道電力の経理部担当者は「午前中の段階では予定通り行う方向で考えていた」としながら収支に与える影響が未定として「投資家に迷惑をかけないようにした」と話した。

  社債市場では8月に入り固有の事情で起債の中止・延期が最近相次いでいる。キリンホールディングスは8月31日、発行体の都合として5年債発行を見送った。同17日にもフジクラが発行体の都合として起債を中止した。フジクラは後に検査結果の改ざんがあったことが背景だったことを明らかにした。リコーリースも同3日、日本銀行会合を受けた長期金利急上昇を理由に社債発行を延期した。

  北海道電力の株価終値は前日比49円(6.4%)安の713円。値下がり率は東証11位で、2016年10月以来2年弱ぶりの大きさだった。

(第4段落に識者と北海道電力のコメントを追加して更新します.)
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