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金委員長、トランプ大統領任期内の非核化実現に意欲-韓国当局者

更新日時
  • 9月18-20日に平壌で南北首脳会談を行う
  • 南北首脳は非核化や平和構築などについて話し合うと韓国安保室長

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、停滞する非核化協議を再開させる意向を示唆した。特使団として平壌を訪問し金委員長と協議した複数の韓国当局者によると、金委員長はトランプ大統領の任期中に「非核化を実現」させる意欲を示した。

  特使団を率いた韓国の鄭義溶国家安全保障室長らによれば、金委員長は特使団に対し、北朝鮮の核開発計画を制限する「より強力な措置」を受け入れる用意があり、朝鮮戦争の正式な終戦を米国と宣言したいと表明した。一方、北朝鮮の国営メディアは同委員長が特使団に非核化進展への希望を伝えたと報じたが、米国やトランプ大統領には触れていない。

South Korean Envoy Departs for Pre-Summit Talks in Pyonyang

平壌で会談した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の鄭義溶国家安全保障室長(5日)

Photographer: South Korean Presidential Blue House via Getty Images

  鄭室長は6日、ソウルで記者団に対し、「金委員長は北朝鮮と米国との約70年にわたる敵対関係を終わらせ、トランプ大統領の1期目の任期内に非核化を実現したいと考えている」と発言した。韓国と北朝鮮側は、韓国の文在寅大統領が今月18-20日に平壌を訪れることや、同訪問前に開城工業団地に共同連絡事務所を設置することでも一致。南北首脳はその際、非核化や平和構築、軍事的緊張緩和の詳細な措置について話し合う予定だという。

  この日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、金委員長が韓国特使団との会談で、「朝鮮半島の非核化実現」に向けた取り組みの強化を求めたと伝えていた。KCNAは非核化の実現方法の詳細を明らかにせず、米朝協議の行き詰まりについても言及しなかった。

  KCNAは、「朝鮮半島から軍事紛争の危険と戦争の恐怖を完全に取り除き、核兵器を持たず核の脅威から解放された平和の揺り籠に変えること」が金委員長の「意思」だとし、「北朝鮮と韓国は朝鮮半島の非核化実現に一段と取り組むべきだ」と伝えた。

  韓国特使団は金委員長に文大統領の親書を手渡した。内容は公表されていない。鄭国家安全保障室長や徐薫国家情報院院長など今回の特使団メンバーは、6月の米朝首脳会談でも仲介役を果たした。

  文大統領は、北朝鮮の核兵器備蓄を廃棄して朝鮮戦争を終結させる取り組みの順序やペースを巡り対立が深まる中、難しい責務に取り組んでいる。金委員長は6月の米朝首脳会談で、「朝鮮半島の完全非核化に向け取り組む」と言明したものの、合意ではその具体的内容は詰められておらず、工程表も示されなかった。

  トランプ大統領は先月、非核化交渉の行き詰まりを理由にポンペオ国務長官の訪朝を発表の翌日に中止させた。

  今回の特使団の任務には、平壌で開かれる文大統領と金委員長との3回目の南北首脳会談の日程や議題の調整も含まれていた。韓国首脳が平壌を訪れるのは11年ぶりとなる。

  文大統領とトランプ大統領は今月ニューヨークで開かれる国連総会で顔を合わせる見込み。

原題:Kim Agrees to Work With U.S. in Nuclear Talks, South Korea Says(抜粋)
Kim Wants to Denuclearize During Trump’s Term, South Korea Says

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