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金融市場、引き締め政策行き過ぎの可能性示す:セントルイス連銀総裁

米セントルイス連銀のブラード総裁は、米長期金利が低水準にあることは金融政策が引き締まり過ぎている可能性への警鐘だと述べた。

  総裁は5日、ニューヨークで開かれた投資家会議でプレゼンテーションを行い、「金融市場から得られる情報は、現在の金融政策が中立ないしやや抑制的でさえあることを示唆している」と述べた。

Federal Reserve Bank of St. Louis President and CEO James Bullard Interview

ブラード総裁

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  さらに「具体的に言うと、イールドカーブは極めて平たんになっている」と指摘。市場に基づくインフレ期待は、当局の2%のインフレ目標と整合する水準をなお下回っていると加えた。

  ここ半年の間、米10年債利回りは平均2.9%付近で推移。一方でフェデラルファンド(FF)金利期待に対してより敏感な2年債の利回りは、約0.4ポイント上昇した。これにより10年債と2年債の利回り差(イールドカーブ)は縮小し、2007年以降で最も小幅になっている。

  ブラード総裁は低い長期金利について、追加利上げに関する当局の最新予測が「現在のマクロ経済環境に照らしてタカ派的過ぎる」ことを示唆していると語った。  

An inverted yield curve has consistently foreshadowed recession

  ブラード総裁は講演後に記者団に対し、イールドカーブについて「最も有力な推測は、年内ないし来年のいつか、逆イールドが起きるというものだ」と述べた。長短金利が逆転する逆イールドは、リセッション(景気後退)の前兆と広く受け止められている。 

  このほか総裁は、現在の低失業率がインフレ加速を促すという経済モデルよりも、市場が発するシグナルに政策当局はより注意を払うべきだとの認識を示した。

  ブラード総裁は講演で、「低い失業率と実質GDP(国内総生産)成長率加速のいずれも、インフレ圧力の信頼し得るシグナルにはならない。そうした経験則に基づく関係は崩れてきているためだ」と指摘。「そうした環境で政策金利の引き上げを続ければ、FOMC(連邦公開市場委員会)として政策が行き過ぎとなり、不必要にリセッションリスクを高めることになりかねない」と続けた。 

原題:Bullard Says Markets Signaling Fed Policy May Be Too Restrictive(抜粋)

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