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債券は上昇、日銀買い入れ減少ペース緩やかとの見方が支え

更新日時
  • 先物7銭高の150円39銭で終了、長期金利は0.105%に低下
  • 残存5-10年の月間減額幅が想定通りで買い安心感-メリル日本証

債券相場は上昇。日本銀行が実施した長期債対象の国債買い入れオペについて、回数が減る代わりに1回あたりの金額を増やして、月間の購入額を小幅な減少にとどめるとの見方から買い安心感が広がった。

  6日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比1銭高の150円33銭で取引を開始。午前10時10分の日銀オペ通知後に買いがやや優勢となり、午後はオペ結果を受けて一時150円43銭まで上昇。結局は7銭高の150円39銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「残存期間5年超10年以下の買い入れ額は月間ベースで前月から減額は減額だが、幅が想定通りだったことで買い安心感につながっている」と説明。「いずれにしても買い入れの多さは変わらず、現状のペースで買い続ければ、需給は締まる感がある。何もなくてもじりじりと金利は低下する」とみる。

先物中心限月の推移

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.105%で推移した。

  日銀はこの日午前に通知した金融調節で、5年超10年以下の買い入れ額を前回より500億円多い4500億円に増額。9月のオペ方針で上限が引き上げられた同ゾーンの1回当たり買い入れレンジ中央値に増やした。オペ予定回数は5回と、前月から1回減らされており、月間の買い入れ額は2兆2500億円となる見通し。8月は臨時オペを除いて2兆4000億円だった。一方、残存1年以下は500億円、物価連動債は250億円と、それぞれ前回オペから据え置かれた。

  オペの結果によると、応札倍率は1年以下が2.46倍、5-10年が3.13倍、物価連動債が5.02倍と、総じて前回から低下。市場の売り需要が弱いことが示された。

  野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、「5-10年の買い入れ額は市場の予想通りにレンジ中央値の4500億円だった。月間では前月から1500億円の減額となるが、今日も含めて長期債のオペは12日まで3回あるため金利は上昇しにくい」と見込む。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.115%+0.5bp
5年債-0.075% 横ばい
10年債 0.105%-0.5bp
20年債 0.610%-0.5bp
30年債 0.840%-0.5bp
40年債 0.970%-1.0bp
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