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新興市場資産売り、どこまで行くか-モルガンSは「弱気」維持

  • 数年にわたり積み増したポジション、投資家に減らす余地がある
  • 株および先進国通貨建て債からも投資引き揚げの余地

新興市場資産には一段の下落余地がある。ここ数年人気だったポジションを投資家があまり減らしていないからだ-。

  こうした理由などを背景に、モルガン・スタンレーのジェームズ・ロード氏は新興国・地域の資産に対して弱気を維持している。MSCI新興市場通貨指数は1年ぶり安値を更新、5日には売りが株式にも広がった。

  ロード氏らモルガン・スタンレーのストラテジストは4日のリポートで「クレジット、金利、為替のいずれについても弱気の見方を維持している」とし、投資家の注目がますます集まると考えられるインドネシアとマレーシアを含む変動高めのハイベータ国の大半について、ショート(売り持ち)ポジションを組んでいると記した。

  また、JPモルガン・チェースの分析によれば、投資家は新興市場国の現地通貨建て債券の保有は総じて減らしているが、株とドルその他の先進国市場通貨建て債からはまだ投資引き揚げの余地がある。

  ニコラオス・パニギルゾグロウ氏らアナリストは8月31日のリポートで「最近の新興市場資産の調整は現地通貨建て債ファンドの売りが主因だったようだ」とし、8月の「急激な」ポジション解消は恐らく「降参」に値したと記述。一方、株式ファンドは「降参には程遠い」ため、9月に入って米中貿易摩擦が悪化した場合に影響を受けやすいだろうと指摘した。

Developing nation currencies slide to lowest since May 2017

原題:Emerging-Market Slump Spurs Rush to Gauge How Much Worse It Gets(抜粋)

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