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MiFID2後の株式リサーチ、クラウドで費用調達へ-投資家を募集

  • コスト負担に応じる一定数の投資家を募るモデルを9月後半に開始
  • 1回につき約194万-260万円の費用調達を目指すとアルファバリュー

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)施行に伴い、株式のリサーチカバレッジ費用を支払う投資家を十分確保できないという悩みをお持ちなら、ある独立系リサーチ会社のクラウドファンディングを用いた手法が参考になるかもしれない。

  フランスの株式リサーチ会社アルファバリューは、具体的な銘柄とリサーチを提供する場合の料金を示し、コスト負担に応じる一定数の投資家を募るモデルを今月後半からスタートさせる。マーケティング責任者のマクシム・マトン氏がインタビューで明らかにした。1回のリポートにつき約1万5000-2万ユーロ(約194万-260万円)の費用調達を目指すという。

  MiFID2の下では、銀行や証券会社から提供を受けるリサーチの料金を取引手数料と切り離し、別途支払うことがバイサイドの投資会社に義務付けられる。これがリサーチ業務の経済性を一変させ、アナリストに対する需要が減り、業界全体で見直しの動きが広がった。

  MiFID2への対応では、リサーチ対象となる企業自身が費用を負担するモデルが浸透しつつあるが、利益相反を指摘する声もあり、アルファバリューは代替手段としてクラウドファンディングのモデルを考案した。

  マトン氏は「はるかにクリーンな手法だ。コンセンサスや企業との関係の質をベースとしない独立したアプローチをバイサイドは求めている」と語った。

  同氏によれば、各リサーチの資金提供者は、内容を非公開とするか、銘柄の認知度を高めるために公開するか選択権を持つ。リサーチは今年これまで利益につながっていないが、どのようなカバレッジが必要かはっきりすれば、アルファバリューのような会社にバイサイドが戻ってくる可能性があると同氏は指摘した。

原題:Can’t Get Clients to Buy Research After MiFID? Try Crowdfunding(抜粋)

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