コンテンツにスキップする

コーン氏NAFTA脱退阻止か、トランプ氏机から書類消す-新刊

更新日時
  • コーン氏は鉄鋼・アルミ追加関税に反対し、NEC委員長を辞任
  • 不満を持つ元職員らが捏造したストーリーだとホワイトハウス

あなたなら貿易協定から脱退しようとするトランプ米大統領をどのように阻止するだろうか。大統領のデスクから書類を持ち去るという方法がどうやら有効だ。

President Trump Holds A Cabinet Meeting Amid Tax Bill Reveal Delay

ゲーリー・コーン氏

写真家:Al Drago / Bloomberg

 
  米紙ワシントン・ポストが報じたところでは、「ウォーターゲート事件」の調査報道に携わった著名ジャーナリスト、ボブ・ウッドワード氏はトランプ政権に関する新刊本で、米国家経済会議(NEC)委員長だったゲーリー・コーン氏が、北米自由貿易協定(NAFTA)と米韓自由貿易協定(FTA)脱退を大統領が命じる状況をいかに阻止したかを含めて詳細に記述した。

Bob Woodward

ボブ・ウッドワード氏

写真家:Alex Wong / Getty Images

  米銀ゴールドマン・サックス・グループの社長も務めたコーン氏は、トランプ政権が鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置として追加関税を導入することを阻止できず、NEC委員長を今年に入り辞任した。

  今月発売されるウッドワード氏の新著によれば、コーン氏は2017年、トランプ大統領が米韓FTAからの脱退を命じるために署名するはずだった公式文書を「トランプ氏のデスクから取り去る」という手段によって、米韓FTAをひそかに救った。

  ホワイトハウスのサンダース米大統領報道官は4日の声明で、ウッドワード氏の著書について、「この本は捏造(ねつぞう)されたストーリーにすぎない。その多くは、不満を持つ元職員らが、大統領を悪く見せるために話したものだ」と反論した。コーン氏にも取材を試みたが、これまでのところ連絡が取れていない。

  ワシントン・ポスト紙が入手したウッドワード氏の新著のコピーによると、コーン氏は国家安全保障を守るために公式文書を持ち去ったと同僚の1人に話しており、トランプ氏がNAFTAからの脱退を強く望んだ17年春にも同じようなことをしたという。

  同紙によれば、やはりホワイトハウスを去ったポーター大統領秘書官(当時)が、大統領の指示でNAFTA脱退の通知書を作成したが、彼と他の側近は経済と外交関係の危機を招きかねないと懸念し、ポーター氏がコーン氏に相談した。同氏は「私はこれを止めることができる。彼のデスクから書類を取り去っておこう」と答えたとウッドワード氏は新著で主張した。

原題:Cohn Took Papers Off Trump’s Desk to Stop Nafta Exit: Book (1)(抜粋)

(新刊本が伝えた元大統領秘書官とのやりとりを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE