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ファミリーオフィスがヘッジファンドから奪う、人材の次は顧客

アジアのファミリーオフィスは既に、ヘッジファンドから人材を奪った。次は顧客を奪おうとしている。

  シンガポールで5億ドル(約560億円)規模のファミリーオフィスを運営するトララム・グループは、自社資金1億ドルを運用するためにヘッジファンドのミレニアム・マネジメントと米銀ゴールドマン・サックス・グループから人材を獲得した後、このポートフォリオをヘッジファンドに転換して来年から外部資金を受け入れようとしている。

  ファミリーオフィスである同社が資産用業界に乗り出すのはこれが初めて。一族の資産の運用を外部に委託しないことでコストを削減するばかりでなく、富裕層一族はそのためのファミリーオフィスを、利益を生む事業に転換しようとしている。富裕ではないが裕福な人々の資金を、一族資産といっしょに運用して手数料を得ようというわけだ。

  利益相反のリスクや実績のなさから、ファミリーオフィスが外部資金を引き付けるのは難しいとの見方もあるが、アジアのファミリーオフィスは洗練度を増しており、既存の資産運用会社への脅威になり得る。

  トララムのファミリーオフィスの最高経営責任者(CEO)、マニッシュ・ティバワル氏は「当社がしていることを他のファミリーオフィスも同様にすると確信している」と述べた。少なくとも8つのアジアのファミリーオフィスが最近、外部資金を受け入れる投資ファンドを開始したか開始を計画している。

Tolaram Chief Executive Officer Manish Tibrewal Portraits

トララムの経営陣

Photographer: Paul Miller/Bloomberg

Asia's Multiplying Millionaires

The region has 6.2 million rich people, more than a third of the world's total

Data as of 2017; includes individuals with at least $1 million of investable wealth. Source: Capgemini Financial Services

原題:Family Offices That Took Hedge Fund Talent Now Go After Clients(抜粋)

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