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日本株は続落、米経済指標に貿易摩擦の影響-機械や化学、内需安い

更新日時
  • 米ISM製造業景況指数で輸出入が低水準、入荷遅延指数は上昇
  • 台風の影響で関空は閉鎖、インバウンド需要の低下を警戒
Advance in Japanese Stocks Loses Steam as Trade Concerns Linger
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Advance in Japanese Stocks Loses Steam as Trade Concerns Linger
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

5日の東京株式相場は続落。米製造業景況指数で輸出入が低水準となったほか、米国とカナダとの通商協議が長引くとの見方から貿易摩擦問題への警戒が高まった。情報・通信や不動産など内需、化学や機械など外需関連が下落した。

  TOPIXの終値は前日比13.28ポイント(0.8%)安の1704.96と5日続落し、5月30日までの8日続落以来の長さ。日経平均株価は116円07銭(0.5%)安の2万2580円83銭と4日続落。

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東証内

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  みずほ証券の中村克彦シニアテクニカルアナリストは「米国のカナダや中国などとの通商協議は長引くことが予想される」とし、貿易摩擦懸念から買いにくいことを指摘。米製造業景況指数については「指数そのものは高水準だったが、輸出入が低水準で貿易摩擦の影響が出てきたことに相場は過剰に反応」したとみていた。

  米供給管理協会(ISM)が4日発表した8月の製造業景況指数は61.3と、2004年5月以来の高水準。ただ、貿易摩擦の影響で入荷遅延指数は上昇、輸出受注は10カ月ぶり、輸入は昨年9月以来の低さとなった。一方、カナダのトルドー首相は米国との北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、紛争処理メカニズムを盛り込むよう要求する立場を変えるつもりはないと言明。5日から始まる両国の再協議が難航する可能性が出てきた。

  米の通商問題への警戒が続く中、日本株は前日に日本列島を直撃した台風21号の影響も懸念され、空運や化学のほか電力や小売など内需関連が下落。中国上海総合指数の下げに反応して株価指数は午前半ば以降に下げ幅を拡大した。

  中国の8月の財新コンポジット購買担当者指数(PMI)とサービス業PMIはともに前月から低下した。東京海上日動火災保険投資運用部の桑山祐介課長代理は「中国では政府が財政政策などの景気対策を講じているが、効果が表れるまで時間がかかるところに貿易問題が絡んでおり、景気が反転するかはまだ不透明」と話した。

TOPIXと上海総合指数の推移
  • 東証1部33業種は情報・通信、不動産、化学、海運、電気・ガス、その他金融、空運、保険、医薬品など29業種が下落
  • 上昇は鉱業、パルプ・紙、金属製品など4業種
  • 売買代金上位は、台風の影響で訪日外国人客が減少するとの見方から資生堂やコーセー、ファンケル、CB発行で株式価値の希薄化などが警戒されるLINE、ジェフリーズ証券が格下げしたコマツ、8月受注高が減少した大東建託が安い
  • 8月売上高が伸びたファーストリテイリング、中国から事実上撤退するスズキ、米ナスダック市場での預託証券(ADR)上場を申請したペッパーフードサービスは高い
  • 東証1部の売買高は12億3444万株、売買代金は2兆2644億円で前日から25%増えた
  • 値上がり銘柄数は701、値下がりは1297 
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