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中国製造業の集積地、8月のPMIが50割れ-景気の底堅さ巡り疑念

  • 広東省の製造業PMIが49.3-16年の早い時期以来の分岐点割れ
  • 輸出企業が貿易戦争の影響を既に受けていること示唆-万千氏

中国南部・広東省の8月の製造業活動を測る指数が分岐点の50を割り込んだ。対米貿易摩擦の長期化に備える中、中国経済の底堅さを巡り疑念が広がっている。

  広東省の経済・情報委員会が発表した8月の製造業購買担当者指数(PMI)は49.3に低下、2016年の早い時期以来初めて50を割り込んだ。

  同省は国内最大の地域経済規模を誇り、オーストラリア経済と肩を並べる。中国有数の製造業の集積地となっており、輸出の約3分の1を占める。テンセント・ホールディングス(騰訊)や華為技術(ファーウェイ)など大企業の一部も本社を構えている。

Factory Hub in Contraction

Guangdong PMI dropped to below 50 while nationwide reading holds up

Sources: The Economic & Information Commission of Guangdong, the National Bureau of Statistics

  広東省の経済・情報委員会は発表文で、今回の指数は国内にある圧力と「急速に変化する国際的な経済・政治要因による悪影響」を示したと説明。財新伝媒とマークイット・エコノミクスの製造業PMIやブルームバーグがまとめている先行指標とは傾向が一致している。一方、国家統計局が発表した8月の製造業PMIは予想に反して前月から小幅上昇した。

  ブルームバーグの万千エコノミストは、財新製造業PMIと広東のPMIは「輸出に軸足を置く企業が既に米中貿易戦争による影響を受けており、これが他の沿海部に広がる」ことを示唆したと指摘。インフラ整備や与信緩和の強化など国内政策は景気を下支えすることになるが、輸出企業にはそれほど押し上げ要因にならないだろう」と述べた。

  「貿易戦争が激化する一方となりそうな状況下で、今後数カ月以内に輸出業者の困難が和らぐことはないだろう」とも同エコノミストは話した。

原題:Factories in China’s Industrial Heartland Contracting, PMI Shows(抜粋)

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