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外国人投資家に大人気のこの銘柄、中国人投資家はそっぽ向く

  • 平安保険株を外国人投資家はフィンテック銘柄として評価
  • 人民元建てA株は6月以降、H株に比べて割安に
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中国平安保険(集団)ほど株式市場で見方が分かれる中国企業はほとんどない。

  時価総額で中国最大の保険会社、平安保険は外国人投資家の間で今年、一番人気の中国本土銘柄だ。ブルームバーグの集計によると、外国人投資家による上海上場株の買越額は今年、161億人民元(約2623億円)に上っており、香港と本土の取引接続経由での購入額ではどの企業よりも多い。

  その一方で、中国人投資家には香港市場で見捨てられており、平安保険株は今年、テンセント・ホールディングス(騰訊)以外では最も売り込まれ、本土市場でも売られている。平安保険の香港上場株は年初来で6.8%安で、指標のハンセン指数は同7.4%安。本土上場のA株は10%安でCSI300指数は18%安。

Foreign investors boost buying of Ping An, while Chinese investors dump shares

  ブルームバーグ・インテリジェンスの香港在勤アナリスト、スティーブン・ラム氏は、「本土と外国人の投資家の間で平安保険に対する見方に差がある」と述べ、「多くの外国人投資家は保険会社としてだけでなく、フィンテック関連銘柄として評価している」と指摘した。

  平安保険は昨年、利益の半分を最終的にテクノロジーから得ることを目指す方針を打ち出しており、この動きが投資家に平安保険株の評価手法を再考させた可能性がある。同社の株式時価総額が昨年、1010億米ドル(約11兆2200億円)増加したのはオンラインサービスへの投資が一因だ。

  アナリストらは外国人投資家に賛同しているもようで、平安保険株の投資判断に「売り」はなく、平均目標株価をみると、今後1年で香港と上海の両方の市場で少なくとも30%の値上がりが見込まれている。

  一方、中国人投資家の疑念は根強い。本土での株価評価は6月以降、香港での評価を下回っている。人民元建てA株の予想株価収益率(PER)は9.5倍に対し、H株は約10.4倍。対照的にCSI300指数採用のテクノロジー株は21.5倍前後で推移している。

  大和証券キャピタル・マーケッツ香港の斉暁亮(レオン・チー)氏は「平安保険のA株がH株ほど高く評価されていないのは、国内投資家がフィンテックを材料視することをためらっている表れだ」と分析した。

Ping An's yuan-deonominated shares trade at discount to H shares

原題:Foreigners Love This Stock That Chinese Investors Seem to Hate(抜粋)

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