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秘密裏の原油輸出、米国の制裁によるイランへの打撃緩和の可能性

  • イランは原油輸出継続に向け値引きや密輸などの戦術採る見込み
  • 2019年半ばにかけイランは日量80万バレル輸出か-FGE

米国による対イラン制裁が11月に再開した後、イランは日量約80万バレルの原油輸出継続に向け値引きや交換、密輸などの戦術を採る可能性がある。

  イランのザンギャネ石油相は、同国の原油を市場に供給し続けるために「他の方法」を探すと話し、過去に利用したこれらの方法を採ることをほのめかした。ただ、こうした方策は、既に2016年3月以来の低水準に落ち込んでいる原油輸出への制裁の影響を全面的に阻止するには十分ではない見通しだ。

  前回、石油業界に制裁が科された際には、イランはタンカー追跡システムの作動を無効にし、原油輸出の目的地と量を隠蔽(いんぺい)した。追跡不能となったため数百万バレルのイラン産原油の行き先が不明となった。

  コンサルティング会社カマール・エナジー(ドバイ)のロビン・ミルズ最高経営責任者(CEO)によれば、制裁後にイランが売却する原油のうち日量約20万バレルについて非公開となる可能性がある。「イランが受ける経済的な打撃を緩和する上でこの水準の輸出は重要になるだろうが、世界市場への大きな影響はないもようだ」と同氏は述べた。

  FGEロンドンの中東担当マネジングディレクター、イマン・ナセリ氏によると、対イラン制裁が再開する11月4日以後も中国やトルコ、インドはイラン産原油の輸入を継続する可能性が高く、中国の小規模石油精製会社は非公開の原油の一部を購入すると予想される。イランはトラックでイラクやアフガニスタン、パキスタンに輸送される約2万バレルを含め、19年にかけ合計で日量80万バレルの原油を輸出する可能性があるという。

原題:Secret Oil Shipments Could Help Iran Cushion U.S. Sanctions Blow(抜粋)

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