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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日銀がETF購入テーパリングなら「明るい兆し」-ブラックロック

  • 購入ペース緩めれば、自信の表れと受け止められる可能性-ミラー氏
  • ETF購入は意図した効果もたらした、市場懸念は行き過ぎとも発言
A man enters the Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 31, 2018. The central bank left its key interest rates unchanged while announcing policy tweaks, including a shift in purchases of exchange-traded funds toward assets linked to the Topix equities index and flexibility in bond operations.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株市場を長期にわたり支えてきた上場投資信託(ETF)の購入を日本銀行が縮小すると決めれば、市場にインパクトを与えるのではないかと一部の投資家は懸念するが、世界最大の資産運用会社は憂慮する理由は大してないとみている。

  ブラックロックのiシェアーズ事業で日本の責任者を務めるジェーソン・ミラー氏はインタビューで、日銀がETFの購入ペースを緩めると発表すれば、日本株のボラティリティーは当初は幾分高まるだろうが、購入ペース緩和は経済と市場に対する自信の表れと受け止められる可能性があると語った。

  ETF購入目標を倍増した2016年以降、日銀は年間約6兆円のペースで買い入れを進めている。こうした中、同行は否定しているものの、7月と8月のETF購入額が大幅に減少したことから、一部投資家からは日銀が暗黙のうちに買い入れプログラムの解消に向けて動いているとの観測が浮上した。
   
  同氏はテーパリング(緩和縮小)の決定が実際にあれば、日本経済が「自立できるほど十分強くなったという認識を市場に与える可能性」があると述べた。そのような発表があり得る時期については予想を控えた。
           

Tailing Off

Bank of Japan's monthly ETF buys fell to near its lowest since July 2016

Source: BOJ

     
  投資信託協会と日銀の発表資料、およびブルームバーグが集計したデータによると、日銀は7月末時点でETFの75%を保有。2年前の62%から拡大した。
           
  ブラックロックのミラー氏は、市場をゆがめているとの批判がある中でも、日銀のETF購入には好意的な姿勢を示してきた。株式のリスクプレミアムを低下させるという意図した効果をもたらしたと指摘する。同氏は、ETF購入プログラムがある特定の銘柄の価格をゆがめ、流動性を損ねる可能性があるとの懸念は行き過ぎだと述べた上で、日経平均連動型のETF購入を減らしてTOPIX連動型の購入を増やす日銀の7月の決定を称賛した。

  一方、三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストはテーパリングの環境はまだ整っていないとみる。「まだそんな状態ではないのではないか。つまりそれを堂々と言えるほど、日本経済、特に内需が強いとは思えない」と話し、消費増税も今後予定されていると付け加えた。  

  ミラー氏も、テーパリングをポジティブに捉える向きはトレーダーや投資家の間でまだ少数派であることを認めている。それでも、そこで暗示される経済および市場の力強さは「明るい兆し」だと「強く信じている」と語った。
       

Bank of Japan: The ETF Whale

Central bank estimated to own 75% of the nation's ETF market as of end July

Source: BOJ, Investment Trusts Association of Japan, Bloomberg

Note: Calculations assume an approximate 67% weighting for Topix from October 2016

原題:BlackRock Sees ‘Silver Lining’ When Bank of Japan Tapers ETFs(抜粋)

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