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香港金融当局、通貨買い支え強化か-9月の米追加利上げ警戒

  • HKMAは8月に計331億香港ドル買い入れ
  • 9月は米利上げで資金流出加速、流動性吸収を強める公算大-東亜銀

香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)による対米ドル相場のペッグ防衛に向けた通貨買い介入は、9月に一段と活発化する可能性がある。

  対米ドル相場の許容変動幅の下限に達したことを受け、HKMAは8月に計331億香港ドル(約4700億円)を購入。当局の介入は今月も続く公算が大きいとアナリストらは話す。9月は米追加利上げが見込まれており、香港からの資金流出や通貨安がさらに促されそうなためだ。

  米ドルとの比較で金利が低く、香港ドルショート(売り持ち)は有利な取引になっている。

  東亜銀行の外国為替市場シニアストラテジスト、アラン・イップ氏(香港在勤)は「9月は米利上げで資金流出が加速するとみられ、HKMAは流動性の吸収ペースを速める公算が非常に大きい」と話す。

Interbank liquidity drops to decade-low as HKMA defends currency peg

  香港金融当局が介入を続ければ流動性は引き締まり、香港の借り入れコストは上昇することになる。HKMAのペッグ防衛で、銀行間の流動性を示すアグリゲートバランス(決済性預金残高)は既に764億香港ドルまで減少している。

  東亜銀のイップ氏は、「香港のアグリゲートバランスは9月末にもレッドラインである500億香港ドルを割り込む恐れがある」と指摘。「そうなれば市場のセンチメントが損なわれ、資金調達コストの大幅上昇を巡る懸念が広がる。不動産価格や株式相場が落ち込んだ1998年のアジア通貨危機を想起させることになる」とコメントした。

原題:Hong Kong Currency Intervention Seen Intensifying This Month (1)(抜粋)

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