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Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

世界の外貨準備シェア、元が増えドルと円が減少するーゴールドマン

  • 元安にもかかわらず中国債券への資金流入は加速している
  • 日本債券の流出は660億ドルと、海外保有総額の推計12%に相当
Japanese 10,000 yen and U.S. 100 dollar banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Thursday, Sept. 7, 2017. Japanese stocks fell as the yen strengthened while investors prepared themselves for the economic damage that Hurricane Irma may inflict on Florida and mulled U.S. President Donald Trump’s most recent comments on North Korea.
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

ゴールドマン・サックス・グループによれば、中国人民元は世界の外貨準備でのシェアを拡大する見込みだ。元のシェア拡大に伴い、相対的に最もシェアを失わざるを得ないのはドルと円になる。

  元安にもかかわらず、この数カ月、中国の債券への海外資金流入が加速しており、これは市場規模世界3位の中国の債券への配分需要が強いことを示している。ゴールドマンのアナリストらは、2022年までの5年間の中国債券への純流入額見通し1兆ドル(約111兆円)のうち、中銀からの流入が2500億ドルに上るだろうと予測する。

Yuan starts to rival Aussie, Loonie as reserve currency

  ゴールドマンのダニー・スワナプルティ、マイケル・ケーヒル、アンドルー・ティルトンの3氏は8月31日のリポートで、「外貨準備の再配分(すなわち流出)はドルと円に一段と集中する可能性がある」と指摘。現在、世界の中銀は既に外貨準備の多くをドル建てにしているため、ドルは当然ながら中国債券購入の資金源になる。アナリストらは「円はもはやアジア唯一の準備通貨ではなくなったため、元の台頭は円に対し、より大きな影響を及ぼすだろう」と分析した。
  
  ゴールドマンのアナリストらはまた、世界の主要債券ベンチマークに中国が採用された場合に中国の配分を増やすことが予想されるインデックス連動の資産運用会社からの再配分に加え、向こう5年間で他の市場から約5220億ドルが中国債券に流入すると予測。分析の都合上、これは運用資産が不変だと仮定した場合の推定となっている。アナリストらは、政府系ファンドやプライベート・ファンドマネジャーなどから総額1兆ドルが投じられると分析した。

  中銀や債券インデックス連動の資産運営会社からの日本債券流出は660億ドルと、海外が保有する日本国債総額の約12%に相当すると推計された。米債券の流出は2800億ドルの見込みだが、これは米国債の海外保有額の約4%にすぎない。

原題:Goldman Sees Yuan Gaining in Reserves at Expense of Dollar, Yen(抜粋)

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