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ドル・円小幅安、米加通商交渉への懸念や株安・金利上昇でー110円後半

更新日時
  • 朝方に111円19銭まで上昇後、午後に一時110円85銭まで下落
  • ドル・円、利食い売りや株安・国内金利上昇が上値抑制-あおぞら銀

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。前週末のドル高の流れを引き継いで始まった後は、米国とカナダ、中国との通商問題への警戒感に加え、日本株下落や国内金利上昇なども重しとなり、ドル売り・円買いが優勢となった。

  3日午後4時26分現在、ドル・円は前週末比0.1%安の1ドル=110円94銭。朝方に111円19銭まで上昇した後は、徐々に水準を切り下げ、午後に入って一時110円85銭まで下落した。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「カナダと米国が通商合意できなかったことで懸念が高まっている。5日交渉再開でもあまり楽観視できない。政治問題なので予想できないがリスクオフには注意必要」と指摘。ドル・円については、「新たな買い材料は出ず、利食い売りに上値が抑えられている」とし、日経平均株価の下落や国内金利上昇を上値抑制要因に挙げた。  

  この日の日経平均株価は続落。一方、長期金利は1.5ベーシスポイント(bp)高の0.115%と8月3日以来の高水準を付けた。

  米国とカナダは、北米自由貿易協定(NAFTA)改定で、米国が期限に設定した8月31日までに交渉をまとめることができなかった。両国は5日に交渉を再開する。トランプ米大統領は1日、ツイッターでカナダによる「何十年にも及ぶ地位の乱用」を非難し、同協定を廃止する可能性をちらつかせた。3日の米国とカナダは、レーバーデー祝日のため、休場。

米国とカナダの通商交渉に関するトランプ米大統領の発言についてはこちらをご覧下さい。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「ドル・円は単体で材料がない状況。通商絡みの材料で、ドル買い・円買いになってしまい、日足・一目均衡表の雲の中でレンジになりやすい」と分析。「今週は米国による2000億ドル相当の対中関税の公聴会が6日に終わることから、関連するトランプ大統領の発言などが注目されており、そこまでは動きづらくなる」と語った。

ドル・円相場の推移

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.4%安の1ポンド=1.2911ドル。一時1.2894ドルまでポンド安・ドル高が進んだ。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ポンド・ドルについて「英国の欧州連合(EU)離脱がスムーズに行かない状況との報道で下げており、先週の上げから元に戻っている印象。上昇分の売り戻し」と述べた。

  英国のEU離脱問題でEU首席交渉官を務めるバルニエ氏は、アイルランド国境問題で合意できなければ、他の問題についても合意はあり得ないと警告。メイ英首相は、2日付の英紙サンデー・テレグラフへの寄稿で、EU離脱を巡る2回目の国民投票実施の可能性を否定した。

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