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ブラックロックの大規模債券ETF、2日間で10億ドル近く流出

  • 投資適格社債で構成のLQD、流出額は2月の市場混乱以降で最大
  • 金利上昇はデュレーション高いファンドに良くない兆候-バジャジ氏
BlackRock Inc. Headquarters Ahead Of Earnings Figures
Photographer: Bess Adler/Bloomberg
BlackRock Inc. Headquarters Ahead Of Earnings Figures
Photographer: Bess Adler/Bloomberg

リスク回避の動きが最初に起きたのは新興国市場。続いて米国株。そして今、これが債券に広がりつつある。

  足元で打撃を受けているのは、高格付け社債で構成される上場投資信託(ETF)だ。ブルームバーグが集計したデータによれば、世界で3番目に規模が大きい債券ETFであるブラックロックのiシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF(銘柄コード:LQD)では、8月29日と30日の2営業日で9億9400万ドル(約1100億円)が流出。2月のボラティリティー急騰による市場混乱以後では最大の流出額となった。              

Worst outflows since February hit investment-grade debt fund

  トランプ米大統領が中国に対する追加関税発動を支持し、欧州連合(EU)との貿易を巡る争いが再燃する中、8月31日終了週の市場は新興国資産の下落や貿易摩擦の緊迫化で混乱。もっとも、債券投資家は米国に近いイベントに反応しているように見える。米金融当局は、年内さらに2回の利上げに向け順調に進んでいることを繰り返し示唆し、期間が長めの社債の魅力がそがれている。

  ウォーラックベス・キャピタルのETF担当ディレクター、モヒット・バジャジ氏は資金流出について、「動きが少ない傾向のある8月最終週としては相当な額だ」と述べた上で、 「デュレーションが高めのファンドにとって金利上昇は良い兆候ではない。さらに、われわれは月末の再配分に入るため、恐らく人々は秋の始まりとともにより保守的な商品にシフトしつつあるのだろう」と語った。

  ブラックロックは資金の動きに関してコメントを控えた。

  ブルームバーグのデータによれば、投資家はパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のエンハンスト・ショート・マチュリティ・アクティブETF(同MINT)や米財務省の物価連動債(TIPS)のような短期債を購入。投資家はまた、9月の新発債発行を前に現金のポジションを高めている可能性がある。

原題:Nearly $1 Billion Flees Third-Largest Debt ETF as Caution Rules(抜粋)

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