豪中銀の利上げは20年以降か-金融機関が住宅ローン金利引き上げで

  • 米利上げと豪ドル下落で海外での資金調達コストが上がった
  • 住宅ローン負担が増せば、消費低迷も-4日は金利据え置きの公算

オーストラリア準備銀行(中央銀行)の金融政策引き締め時期について、金融市場は2020年になってからと既にみていたが、住宅ローン業者による想定外の金利引き上げによって、ますます後ずれすることになりそうだ。

  ウエストパック銀行は先週、住宅ローン金利の引き上げを決定したが、他の金融機関も追随する公算が大きい。豪中銀は政策金利を過去最低の1.5%に既に約2年にわたって維持し、4日の政策決定会合でも据え置く見込みだが、住宅ローンの借り手の金利負担が増したことで一段と様子見姿勢を続けるとみられる。さらに、経済データは投資の弱さを示し、経済の軟化が示唆される。

  モルガン・スタンレーのストラテジスト、ダニエル・ブレーク氏は「18年は経済成長が一段と鈍化するとわれわれはみている」とし、「これを主導するのは弱まる消費」との見方を示した。「伸び悩む実質賃金と緩慢な雇用ペース、住宅値下がりが消費に重しとなる」ためだという。

  主要住宅ローン金利を14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げたウエストパック銀は、背景説明に米利上げと豪ドル下落に伴う海外での資金調達コスト上昇を指摘した。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のシニア金利ストラテジスト、マーティン・ウェットン氏(シドニー在勤)は「米ドル調達市場で大きな額を借りるコストは約4年ぶり高水準」と説明、「同市場は銀行にとって、引き続きグローバルな主要資金調達源の一つだ」と付け加えた。

原題:Sydney’s Mortgage Pain Signals RBA On Hold Into the Next Decade(抜粋)

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