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【個別銘柄】ルネサスエが安い、不正発覚のフジクラやタテル売られる

更新日時
  • ルネサスエの米IDT社買収報道に割高との見方
  • フジクラは73品種で不正検査、タテルは融資資料データ改ざん判明

3日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):前週末比6.4%安の786円。米国半導体メーカーのインテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を約6600億円で買収する方針を固めた、と8月31日夜に日本経済新聞が報道。SMBC日興証券は、IDTの時価総額は8月30日時点で48.9億ドル(約5380億円)、2019年3月期予想ベースのEV/EBITDAは16.06倍で、報道が事実なら約20%のプレミアムを付与することになると分析。ルネサスエのバランスシートから借り入れなど財務的手当てが必要になり、デッド・エクイティ(D/E)レシオが大きく上昇する可能性があるとした。シナジーを多く出さなければ、割高な買収になるともみている。

  フジクラ(5803):9.2%安の623円。送配電用電線・部品・部材、産業用電線、通信用ケーブル・部品など73品種で、検査項目の未実施など品質管理の不適切な事例が判明した。SMBC日興証券は、競争が厳しい業界であり、今後の受注活動に悪影響が出るリスクはあると指摘。ネガティブなニュースで、再発防止策の提示、ガバナンス改革を株式市場に示す必要があるとした。

  大日本住友製薬(4506):9.4%安の2143円。米食品医薬品局(FDA)は、米子会社のサノビオン社が新薬承認申請を行っている成人、小児向け注意欠如・多動症(ADHD)を対象とした阻害剤「dasotraline」について承認できないと判断。有効性、忍容性をさらに評価する追加臨床データが必要とした。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同剤は米国事業を支える薬剤の位置付けで、今回の発表で米事業見通しに不透明感が増し、ネガティブと指摘した。

  日立造船(7004):5.9%安の450円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を720円から510円に下げた。欧州子会社が18年3月期に受注したトルコ・イスタンブール向けごみ焼却発電プラントが懸念案件と指摘。インフレや通貨安など先行き不透明感が拭えず、リスクが後退するまで株価の上値は重いとみる。一方、三井E&Sホールディングス(7003)の投資判断については「中立」から「買い」に上げた。新造船の受注時採算(粗利ベース)が船価上昇、1ドル=110円の為替前提で収支均衡ラインとなったと分析した。終値は3%高の1789円。

  TATERU(1435):400円(25%)安の1206円でストップ安。従業員が顧客から提供を受けた預金残高データを改ざんし、実際より多く見せ西京銀行に提出、融資審査を通りやすくしていたとの8月31日の日本経済新聞報道について事実関係を認めた。同様の改ざんが行われていたかどうか、調査中としている。SMBC日興証券は、スルガ銀行に端を発した投資用不動産の審査書類改ざんが世間の注目集める中での事案で、今後取引銀行の融資姿勢などに影響を与える可能性、同社の信用力低下でTATERU会員が減少する可能性には留意が必要との見方を示した。

  スタートトゥデイ(3092):5.1%高の4025円。子会社の投資ファンドを通じ、シンガポールのソフトウエア開発企業、Pixibo(ピクシボ)に出資した。ピクシボは主にファッションECサイト向けに事業を展開、ユーザー情報を基にサイジング提案を行うソフトなどを提供している。国際展開、サイジングノウハウの強化を見込む買いが入った。

  格安スマートフォン関連銘柄:仮想移動体通信事業者(MVNO)で、「b-mobile」を展開する日本通信(9424)が5%高の188円。ワイモバイルの専売ショップを展開する日本テレホン(9425)も8.2%高の855円。日本経済新聞は2日、総務省は大手携帯電話会社が回線を提供する格安スマートフォンの通信を遅くするなどの差別を禁じる、と報じた。10月にも関係省令を改正するという。

  不二製油グループ本社(2607):2.7%高の3470円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を3600円から4100円に上げた。主力商品に依存する加工食品メーカーに比べ高成長の確度が高い、と評価。付加価値型の素材品の需要が強く、能力増強による固定費増をカバーし、19年3月期から21年3月期まで営業利益は年率10%増益(従来7%増益)と予想。同証がカバーする加工食品平均の同6-7%増益を上回る、とみている。

  上組(9364):2.5%高の2313円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2520円から2600円に上げた。今期は働き方改革に伴う費用増加負担があるが、値上げで下期四半期の業績モメンタムの改善が進むと分析、業績予想を増額した。会社は配当性向30%、総還元の充実を掲げており、中期的には株主還元も評価する。

  ヤーマン(6630):3.5%高の1966円。肌を上げるウェアラブル美顔器「メディリフト」の機能を効果的にする専用化粧品「メディリフトゲル」を1日に新発売した。メディリフトゲルは、EMSの刺激をサポートすると同時に天然由来の美容成分を配合、角質層に行き渡ることで肌に弾力を与えるとしている。メディリフトは現在入荷待ち、8月下旬以降に注文を受けた順に随時出荷予定となっている。

  ホーチキ(6745):2.8%安の1601円。大和証券は投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に下げた。海外の新型受信パネルの販売下振れや国内のリニューアル売り上げと代理店販売の低迷を織り込み、業績予想を減額。19年3月期の営業利益予想を60億円から50億円(会社計画は前期比16%増の57億円)、来期を67億円から59億円に見直した。中長期的な海外の成長性は評価するが、今期会社計画を下振れるリスクから株価の上値は重いとみる。

  ツルハホールディングス(3391):2.5%高の1万3010円。8月の既存店売上高は前年同月比3.3%増と、今期に入り3カ月連続で前年実績を上回った。7月に落ち込んだ客数が1.2%増と回復、客単価も2.1%と伸びた。

  日特建設(1929):13%高の741円。同社を連結子会社化することを目指し、麻生グループのエーエヌホールディングス(東京都千代田区)が株式公開買い付け(TOB)すると発表。TOB価格は1株780円、8月31日終値の658円を19%上回っており、TOB価格へのさや寄せを見込む買いが入った。買い付け期間は9月3日から10月17日。

  あさひ(3333):2.8%高の1482円。自転車の販売を手掛ける同社の8月度の既存店売上高は前年同月比5.2%増と2カ月連続で前年実績を上回った。客数は減少したが、客単価が8.6%増と大幅に伸びた。

  ACCESS(4813):5%安の957円。2-7月期(上期)営業損益は6700万円の赤字(前年同期は2億7200万円の黒字)だった。一部案件の受注遅れなどで売上高が1割弱減少、費用面で減価償却費の増加も響いた。セグメント別売り上げではIoTや電子出版など国内が好調な半面、海外の欧州拠点で案件の下期ずれ込みが発生、中国・韓国は前年並みだった。

  パイプドHD(3919):12%安の999円。3-8月期(上期)の営業利益速報値は、前年同期比61%減の1億7000万円と従来計画の2億5000万円を下回る。情報資産プラットフォーム事業、販促CRMソリューション事業などの売上高が想定以下だった。情報資産プラットフォームでは、研修期間を終了した新人の配属人員数が計画を下回っているほか、新規案件の受注獲得に時間を要している点も響く。

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