コンテンツにスキップする

債券下落、日銀買い入れオペ回数引き下げや10年入札控え売り圧力

更新日時
  • 長期金利が0.115%に上昇、1カ月ぶり高水準
  • 大きな流れはオペ減額という警戒感はある-岡三証

債券相場は下落。日本銀行が9月の国債買い入れオペで中期と長期ゾーンの買い入れ回数を前月よりも減らす方針であることや週内に実施される10年物国債の入札が相場の重しとなった。

  3日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.115%と、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)上昇し、8月3日以来の高水準を付けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「日銀が変動幅拡大を容認した割に利回りは下がり過ぎていたため、大きな流れは減額の方向という警戒感はある。5日には10年債の入札も控えており、いろいろな状況からして今週は上値が重くなるのは仕方がない」と指摘。一方で「明日に実施される今月初回オペでの買い入れ金額を見てみないと、どの程度減るのかはっきり分からない面もあり、慌てて売る動きもない」と話した。

新発10年債の利回り推移

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比11銭安の150円27銭で取引を開始。一時は150円20銭と、日中の取引ベースで8月10日以来の安値を付けた。その後は日経平均株価の下落や円高を背景にやや下げ渋る展開となり、結局は13銭安の150円25銭で引けた。

  日銀は4日に中期と超長期ゾーンを対象に国債の買い入れオペを通知する予定。8月31日に公表した9月のオペ運営方針では、残存期間1年超5年以下と5年超10年以下のオペ回数をそれぞれ5回と、前月の6回から減らした。一方、買い入れレンジ額の上限は1-3年が4000億円、3-5年が4500億円、5-10年が6000億円とそれぞれ前月から1000億円引き上げた。超長期ゾーンのオペ回数と買い入れ額レンジは据え置いている。

日銀オペ運営方針の詳細はこちらをご覧下さい。

流動性供給入札

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の銘柄を対象に流動性供給入札を実施。結果は応札倍率が2.93倍と前回の同年限入札時の3.11倍を下回った。

  岡三証の鈴木氏は、流動性供給入札について、「応札倍率は前回より低下しているが、特に悪い結果というわけでもなく、相場への影響はなかった」と話した。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前週末比
2年債-0.11%+1.0bp
5年債-0.07%+1.0bp
10年債0.115%+1.5bp
20年債0.625%+0.5bp
30年債0.850%+0.5bp
40年債0.990%+0.5bp
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE