【NY外為】ドルが上昇、貿易巡る緊張などで逃避需要高まる

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31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ブルームバーグのドル指数はこの日の高値からは上げをやや縮めたものの堅調を維持し、週間・月間でも値上がりとなった。米国とカナダの通商協議は、この日は合意が成立しないまま終了した。新興国市場のボラティリティーの高まりや貿易面での緊張で安全通貨が買われた一方、資源国通貨は下落した。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.5%上昇。ドルは主要10通貨中スイス・フランを除く全てに対して上げた。

  米ドルはカナダ・ドルに対して上昇。北米自由貿易協定(NAFTA)改定を巡る米国とカナダの協議はこの日合意に至らず、協議は来週再開される見通しとなった。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。週間では0.2%、月間では0.7%それぞれ上げた。ドルはこの日、対ユーロで0.6%高の1ユーロ=1.1602ドル。対円では0.1%上昇の1ドル=111円03銭。米ドルはカナダ・ドルに対して0.4%高の1米ドル=1.3040カナダ・ドル。

  トランプ米大統領は前日、世界貿易機関(WTO)からの脱退を警告。これも背景にドルは堅調に推移した。トランプ大統領はこのほか、欧州連合(EU)が提示した自動車関税撤廃案について、「十分ではない」と述べた。

  ユーロは一時0.7%安と、2週間で最大の下げ。格付け会社フィッチはこの日、イタリアの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げた。格付けは「BBB」で据え置き。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロが上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、イタリア経済の弱さを理由に金融緩和の解除や利上げ開始を遅らせるべきではないとの考えを示した。

原題:Dollar Presses Forward as Trade Frictions Grow: Inside G-10(抜粋)
Euro Rises a Third Week as Swiss Franc Leads Gains: Inside G-10

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