世界の富豪、慈善活動への寄付は自身の望み通りのペースで進まず

  • バフェット氏ら米国の有力慈善家、株価上昇で資産膨らみ続ける
  • バフェット氏の財産は過去8年間で86%増加

米資産家ウォーレン・バフェット氏

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米資産家ウォーレン・バフェット氏は2010年に慈善事業のビジョンを説明した際、自身にある課題を与えた。

  バフェット氏は同年に慈善活動の取り組みに関する書簡で、「私が保有する全てのバークシャー株からの収入は、遅くとも、私の財産が確定してから10年で慈善目的に費やされる」と記していた。

  しかし、過去最大級の財産からの大口寄付という課題は難しくなる一方だ。バフェット氏はその後、バークシャー・ハサウェイ株を寄付時点の合計額で300億ドル(約3兆3300億円)余り手放したものの、同氏の資産は増加し続けている。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、30日に88歳の誕生日を迎えた同氏の純資産は871億ドルで、10年に同書簡を公表した時よりも86%増加した。

  巨額の資産を寄付しようとしているのはバフェット氏だけでない。17年末時点で510億ドルという世界最大規模の慈善基金の創設者、ビル・ゲイツ氏と妻のメリンダさんも死後20年以内に全ての財産を寄付するとしている。フェイスブックの共同創業者マーク・ザッカーバーグ氏と妻のプリシラ・チャンさんも15年に、保有するフェイスブック株の99%を慈善活動目標の推進に提供する計画を明らかにした。

  だが、こうした富豪の資産は多額の寄付の後も、過去最大に膨らんでいる。ゲイツ、ザッカーバーグ、バフェットの3氏の資産は10年以降、マイクロソフトやフェイスブック、バークシャーといった保有銘柄の値上がりを背景に、合計で1390億ドル増加した。

投資戦略や新しいヘルスケアベンチャー、銀行業界について語るバフェット氏

出所:ブルームバーグ)

原題:World’s Richest Just Can’t Give Away Their Money Fast Enough (1)(抜粋)

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