リスクへの言及増やした世界最大級の銀行-中国大手行が実績アピール

  • 中国銀「リスク緩和の新たな躍進」、建設銀「厳格なリスク管理」
  • 中間決算は中国の大手行がうまくリスク管理を進めていることを示唆

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

世界最大級の各銀行はどれだけリスクに注意を払っているかを世界に知ってもらいたいと考えている。

  資産規模で世界最大の中国工商銀行など中国6大銀行の資産は総額16兆ドル(約1780兆円)相当。6行は1-6月(上期)の決算発表で「リスク」という言葉を合わせて1900回近く用いた。前年同期と比べると9%ほど増えたことをブルームバーグ集計のデータが示した。

  中国銀行は「リスク緩和の新たな躍進」を成し遂げたとし、中国建設銀行は「厳格なリスク管理」をしていると強調。工商銀は30日の決算発表で、「あらゆる種類のリスクを管理するため目標を十分に絞った解決策を採用する」と表明した。

It's All About `Risk' for Chinese Banks

Mentions of the word jumped in lenders' half-year earnings announcements

Source: Exchange filings

  こうしたリスクへの言及を銀行の常とう句だと軽視することはたやすいが、6行の1-6月期決算は中国の大手行が実際にうまくリスク管理を進めていることを示唆している。中国の経済成長は鈍化し、本土の社債デフォルト(債務不履行)ペースも記録的水準だが、銀行側は疲弊した産業への投融資を減らし回収率を高めることで、不良債権比率を低下させた。

  群益証券の廖晨凱アナリスト(上海在勤)は「銀行がリスクについて語ることがかなり増えている」と指摘した上で、「政府によるレバレッジ解消の取り組みを踏まえた最優先課題だ。年初から社債不履行が発生しているが、中間決算を見る限り各行は資産の質を引き続き維持している」と述べた。

原題:China Banks Managing $16 Trillion Can’t Stop Talking About Risk(抜粋)

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