【NY外為】円が高い、対中関税の報道や新興国通貨の下落で

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30日のニューヨーク外国為替市場では、円が主要通貨全てに対して上昇。新興国通貨の値下がりや、トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税を発動したい考えだとの一部報道を受けてリスク選好が後退した。

  円は対ドルで終値ベースで約1カ月ぶりの大幅高。アルゼンチン・ペソとインド・ルピーは過去最安値を更新。ブラジル・レアルも大きく下げた。対中関税に関する報道後には、円が上げを拡大した一方、オーストラリア・ドルは一段と下げた。トランプ大統領が、欧州連合(EU)による自動車関税の撤廃提案は十分ではないと発言した後は、円はこの日の高値を付けた。大統領はこのほか、世界貿易機関(WTO)が米国をよりよく扱わなければ、脱退するだろうとも指摘。キャピタルゲイン税のインフレ率とのリンクを検討していることも明らかにした。

  米国債利回りの低下なども背景に円は上昇。一方でドルも高い。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念や欧州の周辺国国債の利回り低下がユーロに重しとなった。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、円はドルに対して0.6%高の1ドル=110円98銭。対ユーロでは1%上げて1ユーロ=129円51銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ドルはユーロに対し0.3%高の1ユーロ=1.1671ドル。

  ドルはこの日、主要通貨の大半に対して値上がり。一方でユーロは過半数に対して下落した。

  朝方発表された個人消費支出(PCE)では、米金融当局が注目するPCE価格指数が前年比2.3%上昇と、2012年以来の大幅な伸びを示した。一方、ドイツの8月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.9%上昇。市場予想は2.1%上昇だった。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間も軟調。ドイツのインフレ指標で一部地域での物価上昇ペース減速が示されことが重しとなった。    

原題:Yen Extends Gains on Tariff Report as EMs Tumble: Inside G-10(抜粋)
Euro Drops on German Regional Inflation; Kiwi Falls: Inside G-10

(リードなどに情報を追加し、更新します.)
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