EUが関税撤廃対象に自動車を含める意思表明、自動車株が一時上昇

  • 米国が同様の措置を取るならEUは自動車関税をゼロに-欧州委員
  • 米欧貿易交渉はこれまで自動車を対象にしていなかった

欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は、米国製工業製品に対する関税撤廃の対象品目に自動車を含める意思が欧州連合(EU)にはあると表明した。発言が伝わると欧州自動車株が買われ、ドイツのBMWは11週間ぶりの高値に上昇した。

  ブリュッセルで30日に開かれた欧州議会の委員会会合で、マルムストローム委員は「米国が同様の措置を取るなら、EUは自動車関税をゼロにまで下げることもやぶさかではない」と発言した。工業製品に焦点を絞った米欧貿易交渉で、自動車はこれまで対象外だった。関税の撤廃は「EUにとって経済的な利益にかない、米国にとってもそうだろう。相互に有益だ」と同委員は述べた。

  事情に詳しい関係者によると、自動車関税に関する案は遅かれ早かれEUが米国との交渉で提起する方針。EUは工業製品に関する限定的な自由貿易協定を模索する見通しだが、そのような協定の締結が可能になるには自動車が含まれる必要があるだろうと、同関係者は語った。

  欧州株の指標であるストックス欧州600指数の業種別で、自動車・自動車部品は年初来の騰落率が3番目に低かった。30日の市場では、マルムストローム委員の発言で一時1.1%高。BMWは一時1.8%高と、6月15日以来の高値。フィアット・クライスラー・オートモービルズもミラノ市場で1カ月ぶりの高値を付けた。

原題:Europe Car Stocks Jump as EU Adds Autos to Offer on Tariffs (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE