【米国株・国債・商品】株が反落、米の対中関税巡る報道で売り

更新日時
  • トランプ大統領、2000億ドルの対中関税を来週にも発動したい
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.86%-新興国資産売りで質への逃避

30日の米株式相場は反落。トランプ米大統領は中国からの輸入品2000億ドル相当への関税を来週にも発動したい考えだと報じられたのが手掛かり。イタリア国債、アルゼンチンとトルコの通貨がそれぞれ急落したことを受け、米国債は上昇した。

  • 米国株は反落、対中関税巡る報道受けて下げ幅拡大
  • 米国債は上昇、イタリア国債や新興国資産が売りで質への逃避需要
  • NY原油は続伸、70ドル台回復-供給引き締まり
  • NY金は続落、ドル高や貿易懸念再燃で

  S&P500種株価指数は米の対中関税を巡る報道の後、下げ幅を拡大した。ただアップルは、ウォーレン・バフェット氏が肯定的な見解を示したことから、上昇を維持した。

  S&P500種は前日比0.4%下げて2901.13。ダウ工業株30種平均は137.65ドル(0.5%)安の25986.92ドル、ナスダック総合指数は0.3%安の8088.36。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続伸。米国の原油在庫が減り生産が増えなかったほか、11月4日の制裁発動を前にイラン産原油の供給が逼迫(ひっぱく)していることを受け、1カ月ぶりにバレル当たり70ドル台を回復した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は74セント(1.1%)高の1バレル=70.25ドルと、約5週間ぶりの高値で終えた。ロンドンICEの北海ブレント10月限の終値は63セント高い77.77ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドル相場が反発したのに加え、貿易摩擦懸念の再燃で商品の需要が後退し、貴金属から工業用金属まで、幅広く売りが出た。トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税を来週発動したい考えだと報じられた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%安の1オンス=1205.00ドルで終了。

  世界経済見通しへのリスクが意識されたほか、最近の株価上昇が行き過ぎだったかもしれないとの見方も浮上し、慎重な地合いとなった。フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、キム・フォレスト氏は、4-6月(第2四半期)の企業決算には関税の影響があまりなかったようだが、貿易障壁の高まりは投資家心理を圧迫すると指摘した。

  米国債市場では、トランプ米政権の対中関税に関する報道に5年債が最も大きく反応した。朝方は、トルコ、アルゼンチン、イタリア金融市場の緊迫が国債買いを促した。

原題:U.S. Stocks Fall on Trump Plan for China Tariffs: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rise Amid Emerging-Market Stress, Tariffs Report
Oil Closes Above $70 First Time in a Month Amid Tighter Supply
Metals Trounced as Dollar Gains Combine With Fresh Trade Fears

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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