一方向のボラティリティーの賭けは無意味一リターン6000%のファンド

  • 「勝ち組になれるような取引がなかなかない」-エドワーズ氏
  • ボラティリティー、急騰の可能性あるが影響は限定的-ゴールドマン

どちらの方向に賭けても負けー。株式市場のボラティリティーの上昇あるいは低下のどちらに賭けても損をするというこの状況は、今年が初めてだ。

  その理由はこうだ。2月に発生したボラティリティー急上昇事件「ボルマゲドン」は、ボラティリティーのショート(売り持ち)戦略に大打撃を与えるのに十分だったが、ロング(買い持ち)戦略を最高値更新を繰り返す株式市場の穏やかさから守るのには不十分だった。
            

  米テキサス州オースティンのヘッジファンド、ハウンズトゥース・キャピタル・マネジメントの創業者であるリンカーン・エドワーズ氏は「勝ち組になれるような取引がなかなかない」と話す。最近はボラティリティーが上下どちらに動いてもうまくいくようなポジションを組んでいるという同氏は、最高のタイミングをつかもうとするのは「無駄なことだ」と考えている。750万ドル(約8億4000万円)を運用する同社は2月の相場急落時にプラス6000%のリターンを挙げた。

急騰しても影響は限定的

  今から年末にかけても、絶対に勝ち組となれる取引を探し求めるボラティリティートレーダーは、思い迷いそうだ。良好な経済環境が市場の変動を抑制するのに役立つ一方、危険がないと考えるにはあまりにも多くの脅威がくすぶっていると、ゴールドマン・サックス・グループの経済調査チームは指摘する。

  クリスチャン・ミュラーグリスマン氏を含むストラテジストらは28日のリポートで、「短期的には、ボラティリティーが高くも低くもない状態が続く公算が大きい。急騰する可能性はあるが、影響は限定的だろう」との見方を示した。

Long and Short of It

Playing volatility mostly brought losses this year, no matter which way

Morningstar Inc., Bloomberg

原題:One-Way Vol Bets Seen as ‘Fool’s Errand’ by 6,000% Winner (1)(抜粋)

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