タイ中銀:差し迫った利上げ圧力はない-総裁インタビュー

  • 目標レンジ内に戻ったインフレ率は引き続き落ち着いている
  • タイ経済のニーズに合致するよう金融政策の自律性活用可能

タイの対外収支は強く通貨バーツの動きも比較的堅調で、他の新興国と異なりタイ銀行(中央銀行)は差し迫った利上げの圧力を感じていない。同中銀のウィラタイ総裁がブルームバーグテレビジョンに語った。

  同総裁はバンコクでの29日のインタビューで、タイ中銀は保護主義に伴う成長見通しへのリスクを含め経済動向を注視していると説明。1-4%の目標レンジ内に戻ったインフレ率は引き続き落ち着いていると話した。

ウィラタイ総裁

撮影:Huiying Ore / Bloomberg

  ウィラタイ総裁は「強い対外ポジションを踏まえるとタイにとって利上げの必要性は、他の新興国ほど差し迫ったものではない」と述べた上で、「バッファーが十分にあるため、世界の金融環境に対し脆弱(ぜいじゃく)かもしれない他の新興国市場のようなプレッシャーをわれわれは受けていない。タイ経済のニーズに合致するよう金融政策の自律性を活用することができる」と明言した。

  タイの外貨準備高は2030億ドル(約22兆6600億円)。経常黒字は国内総生産(GDP)の約8%相当。バーツは8月に入りアジア通貨の中でも上げが目立っていたが、ウィラタイ総裁のインタビューを受けた29日の取引では大きく下げた。

 

(出所:Bloomberg)

原題:Bank of Thailand Chief Sees No ‘Imminent’ Need for Rate Hike (2)(抜粋)

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