オフショア人民元取引が7月に急増-トランプ氏が為替批判強める中

  • CBOEの1日平均売買は過去最高の17億ドル-前年同月の4倍
  • 人民銀の対応でよりトレード可能な市場が生まれる-ベクテル氏

Photographer: Xaume Olleros/ Bloomberg

オフショア人民元の取引が7月に前例のない水準に達した。中国当局の為替慣行に対するトランプ米大統領の痛烈な非難や米中間における貿易紛争の長期化で売買に拍車が掛かった。

  CBOEグローバル・マーケッツの為替取引プラットフォームでは、ドル・オフショア人民元の1日平均取引が7月に過去最高の17億ドル(約1900億円)に急増。1年前は4億2100万ドルだった。NEXグループの取引システムであるEBSマーケットでも、7月のオフショア人民元の売買がこれまでの最高を17%上回った。オフショア人民元市場の一部を示すこの取引は、人民元が4カ月連続下落する中で膨張。米国との関税合戦が激化する中、人民元の下げは中国当局が意図的に元安へ誘導しているとの観測を呼び起こした。

  ジェフリーズで為替のグローバル責任者を務めるブラッド・ベクテル氏によれば、人民元の中心レート設定において銀行各行が「逆周期因子」を再導入したとする先週の中国人民銀行(中央銀行)の発表で取引がさらに活発になる可能性がある。レート設定の調節には市場の影響を抑える作用があるが、つまりこれは緊迫した貿易交渉や中国経済の減速のような要素と張り合わなければならないことを意味する。こうした綱引きがボラティリティ-を高めるはずだと同氏はみる。 

  「どちらかと言えば、よりトレード可能な市場が生まれる」と述べた同氏は、人民銀は「市場で起きていることに抵抗しているが、同時にそこにはなお数多くの変数がある」と語った。

  オフショア人民元は香港時間午前6時17分(日本時間同7時17分)現在、1ドル=6.8189元付近で推移。米中間の関税の応酬により新興国通貨が動揺する中、6月中旬以後で約6%下落した。ドル・オフショア人民元の1カ月物インプライド・ボラティリティーはここ数日低下しているものの、50日移動平均はなお2016年以来の高水準で推移している。
             
原題:Yuan Trading Is Busier Than Ever as Trump Targets China on FX(抜粋)

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