「ゴルディロックス」効果で病院と保険株を選好-JPモルガン

  • 南部では病院の強さが見られる-アナリストのテイラー氏
  • HCAヘルスケアとユニバーサル・ヘルスを「オーバーウエート」

JPモルガン・チェースによれば、医療ケアサービス会社と保険会社の短期的な利益見通しは両グループの銘柄を魅力的にする珍しい形に収れんしつつある。
              
  全米における患者の利用状況はなお相対的に横ばいだが、南部ではこの1年は伸びが見られ、営利目的の病院はそこで収入の約70%を獲得している。JPモルガンのアナリスト、ゲーリー・テイラー氏は、これが保険会社と病院施設の双方が恩恵を受ける環境を作り出していると指摘した。

  両セクターをカバーする同氏は電話インタビューで、「ある種のゴルディロックス(適温)効果で、短期的には営利目的の病院部門を選好するが、患者の利用状況が一部地域と全米のその他の地域とに二分されていることからマネージドケアの短期的な見通しも好ましい」と語った。
              

  3月に最大5%下落したマネージドケア関連株は、合併・買収(M&A)活動の復調や業績改善傾向が続く中で持ち直している。2015年半ば以降、保険株をアンダーパフォームしている病院株は年初から22%上昇した。

  病院株の反発を予想した数少ないアナリストのうちの1人であるテイラー氏は、税制改革や一部施設の経費削減策を含む複合的な要因が年初からの上昇に寄与したと説明。さらに、昨年の患者数が極端に少なかったという比較の面での有利な条件が楽観的な見方を後押ししているとみる。

  もっとも、病院株はまだ困難な時期を脱してはいない。単純比較は7-9月(第3四半期)の注目銘柄として病院株を位置付けるものの、「歴史的に少ない」患者数は同業界への複数年にわたる向かい風としてとどまると同氏は警告する。JPモルガンでは、HCAヘルスケアとユニバーサル・ヘルス・サービシズの投資判断を「オーバーウエート」とする一方、テネット・ヘルスケアとコミュニティー・ヘルス・システムズは「アンダーウエート」としている。

原題:‘Goldilocks’ Effect Has JPMorgan Liking Hospitals, Insurers(抜粋)

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