ホンダのSUV「CR-V」、日本で販売復活-縮小市場で成長狙う

  • HVモデル初導入、7人乗り3列シートモデルもー323万円から
  • 中型SUV市場は国内でも緩やかに成長続ける-寺谷日本本部長

ホンダは30日、2年前に販売中止となっていたSUV「CR-V」の新モデルを日本で発売すると発表した。縮小傾向の国内市場でも、SUVの市場は拡大しており、中型クラスのCR-Vを復活させることでミニバンからの乗り換えも含め、幅広い年齢層のユーザーの取り込みを図る。

  5代目となる新型では1.5リッターのターボ付きエンジン車と2リッターのハイブリッド車(HV)の2種類を用意。燃料タンクの形状を工夫して足元のスペースを拡張するなど広々とした車内空間を確保し、ガソリンモデルには7人乗りの3列シートタイプも設けた。HVは走行状況などに応じてEVモードなど3通りに走行モードを切り替えることができる。最高燃費は1リットル25.8キロ(JC08モード)と2リッター以上のSUVクラスではトップという。価格は323万円280円(税込み)からで31日から販売を開始する。月間販売台数目標は1200台。

  ホンダは2013年に小型SUV「ヴェゼル」を発売し、16年まで3年連続で国内SUV新車販売台数首位となるなどヒット。一方、16年に一回り車格が大きいCR-Vの販売を取りやめていた。寺谷公良日本本部長は、「ヴェゼルを成功させるために、そこに集中させようという判断があった」という。ヴェゼルの累計販売台数は34万台以上と順調に推移しているものの、他社の中型クラスのSUV販売が好調な中、「上級モデルが改めて求められている」と判断したと寺谷氏は話す。

  日本自動車会議所によると輸入車を除く17年度のSUV販売台数は約45万台で、5年前の12年度比で倍増した。今後も「SUV市場はゆるやかに成長を続ける」と寺谷氏はみる。日本自動車販売協会連合会がまとめた17年の車種別販売台数の順位では、トヨタの「ハリアー」が前年比42%増の5万8732台で16位につけたのを筆頭に、マツダの「CX-5」や日産自動車の「エクストレイル」、スバル「フォレスター」などの中型SUVが販売上位50位に入った。

  新型CR-Vはすでに米国などで発売されており、17年の世界販売台数は76万台。国内復活の背景には地域専用の車種を重視する従来の体制からグローバルモデル強化にかじを切ってきた八郷隆弘社長の方針もある。八郷社長は昨年の東京モーターショーで、軽自動車やミニバンが多く、ホンダらしい車が少なくなったと言われる中で、「グローバルで通用する強いモデルがあることを知っていただきたい」と話し、往年の人気車「シビック」を6年ぶりに投入していた。

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