スタンダードチャータード、イラン制裁違反で再度罰金へ-関係者

  • 米当局が年内にも発表、罰金額は12年の740億円を上回る可能性
  • 米当局の合同捜査、イラン取引が広範囲にわたっていたことを示唆

スタンダードチャータードはイラン人顧客のために米国を経由して数十億ドルを秘密裏に送金し米制裁法に違反したとして厳しい罰金をすでに支払っている。だが包括的な調査の結果、イランとの取引は同行がこれまで認めていたよりも広範囲にわたっていたことが示唆されていると、事情に詳しい関係者5人が明らかにした。

  捜査内容に関する発言であることから匿名を条件に語った関係者によると、米当局はスタンダードチャータードと同行の従業員個人に刑事罰を科すことを検討中。米司法省とニューヨーク州金融サービス局(DFS)、マンハッタン地検など複数の司法・規制監督機関による合同捜査は終結し、年内に措置を発表する可能性があるという。

  スタンダードチャータードは2012年に制裁破りで6億6700万ドル(約740億円)の罰金を科された。関係者は、8月初め時点で具体的な数字は議論されていなかったとしつつ、罰金の額は当時よりも大きくなる可能性があると述べた。スタンダードチャータードはこの問題に対して特定の準備金を積み立ててはいない。

  同行の広報担当を務めるジュリー・ギブソン氏は準備書面で「制裁措置に対する弊社のコンプライアンスを巡る捜査に全面的な協力を続け、米当局と協議を進めている」と述べ、「協議内容についてコメントしないが、この問題が解決できることを心待ちにしている」と回答した。

  スタンダードチャータードは年次報告書で、米当局が同行でどの程度まで職務違反と監督不行き届きが広がり、イランの利益のための取引を顧客が行えることになったのか調べていると明らかにしていた。

原題:Standard Chartered May Face Another Fine for Sanctions Breaches(抜粋)

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