債券下落、日銀買い入れ修正観測が重し-長期金利は2週間ぶり高水準

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  • 先物13銭安の150円31銭で終了、長期金利0.105%に上昇
  • 日銀が市場機能回復に重点を置くか答えが出る可能性-メリル日本証

債券相場は下落。長期金利は2週間ぶり水準に上昇した。日本銀行が明日発表する9月の国債買い入れオペの運営計画で、取引不成立など市場機能低下への対応で買い入れ額のレンジを引き下げるのではないかとの観測から売りが優勢となった。

  30日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.10%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高く寄り付き、その後は0.105%と14日以来の水準まで上昇した。前日は新発10年債が7月末の日銀政策修正以降で初めて業者間取引で売買が成立しなかった。また、新発2年、5年、40年物も取引不成立となった。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「昨日の取引でカレント債が業者間で取引不成立となったことで、それを理由に日銀がオペを減額する可能性があるとの観測が生じている」と指摘。「日銀が金利水準だけではなく、市場機能の回復に重点を置くというベクトルを持つのか、明日に発表される9月のオペ運営計画で答えが出る可能性があり、目先は買い進めづらい雰囲気がある」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比3銭安の150円41銭で開始。2年債入札が好調だったことを受けて、午後にやや値を戻す場面もあったが上値は重く、一時は150円29銭と、15日以来の安値を付けた。結局は13銭安の150円31銭で引けた。

  日銀は31日に当面の長期国債等の買い入れの運営方針を発表する。8月の運営方針では、各年限の1回あたりのオファー金額レンジ、回数とも7月から据え置かれた。

2年債入札

  財務省が実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円42銭5厘と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の100円41銭5厘を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.26倍と前回の4.38倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)はゼロと、2014年4月以来の水準に縮小した。

  メリル日本証の大崎氏は、2年債入札について「利回りがマイナス0.11%台に上昇すると買われやすいという流れがあり、海外勢からの需要もあって無難な感じに終わった」と説明。「オペ減額観測で長いゾーンを買いづらいので、短いゾーンに資金が向かいやすい面もあった」と話した。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.115%+0.5bp
5年債-0.075%+0.5bp
10年債 0.105%+1.0bp
20年債 0.620%+1.0bp
30年債 0.850%+1.5bp
40年債 0.985%+1.0bp
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