メキシコ・ペソ、早くも息切れ-米国と貿易協定合意後の上昇短命

  • より大きな問題は新興市場全体に対するセンチメントの悪化
  • 大きなプラスのニュースは既に通り過ぎてしまったーグティエレス氏

メキシコ・ペソは長く、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉と左翼系のロペスオブラドール次期大統領という双子の懸念が重しになっていた。それでも、主要通貨の中で対ドルの年初来パフォーマンスは最良。米国との通商交渉が軌道に乗り、次期大統領も市場に友好的らしいと分かった今、ペソの上昇余地は大きいと思われそうだが、実はそうではない。27日の値上がり後は下落傾向にある。

  ペソのトレーダーらにとっては恐らく、かねてからの懸念材料が取り除かれたとはいえ、もっと大きな問題がある。トルコや南アフリカ共和国、アルゼンチンなど新興市場全体に対するセンチメントの悪化だ。ペソのボラティリティーは、最近のトルコ・リラ急落とともに高まった。トランプ米大統領が今週、通商を巡るメキシコとの合意を発表した後も1年物のボラティリティーは200日移動平均付近で推移し、明るいニュースは驚きを持って受け止められてはいないようだ。

  アバディーン・スタンダード・インベストメンツの新興市場国債責任者のエドウィン・グティエレス氏は、「リラは6月半ば以降、新興市場通貨全体に対して大きくアウトパフォームしてきた。しかし、大きなプラスのニュースは既に通り過ぎてしまった」と指摘。今後は新興市場通貨全体との連動が強まるだろうと予想した。

原題:Mexico Peso Gain Wanes as Trade Euphoria Gives Way to EM Worries(抜粋)

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