JDドットコム、世界進出加速へ-グーグルとウォルマート後ろ盾に

  • JDのサプライチェーン能力を世界に拡大したい-創業者の劉強東氏
  • グーグルとは中国以外、ウォルマートとは中国や米国などで協力

中国のJDドットコム(京東)創業者、劉強東氏は国内のテクノロジーブームをうまく活用し会社を大きく成長させた。今度は米グーグルとウォルマートを後ろ盾に世界進出を目指す。

  グーグルから数カ月前に5億5000万ドル(約610億円)相当の出資を受け、劉氏は中国外の顧客を獲得するため、グーグルと戦略を立てている初期段階にあると表明。ウォルマートとは中国や米国、東南アジア事業の拡大に向けて協力する考えを示した。

  JDはアリババ・グループ・ホールディングに次ぐ国内2位の電子商取引会社で、実店舗の運営も手掛け始めたが、海外展開はタイやインドネシア、ベトナムなどに限られている。しかし、劉氏は世界の顧客への商品供給に不可欠なインフラへの大型投資を進めており、欧州や米国の所得の高い消費者は視野に入っている。

  同氏は7月、米コロラド州アスペンで開かれたビジネスイベントでインタビューに応じ、「世界のあらゆるブランドと商品、消費者をつなぐため、われわれのサプライチェーン能力を全世界に拡大することが目標だ」と話した。

  JDはウォルマートの中国オンライン事業を買収する代わりに、ウォルマートがJDに出資し、両社は既に中国で協力している。今月には宅配を手掛けるJD系企業、達達-京東到家の5億ドル調達を共同で主導した。

  ウォルマートとの提携がグローバルとなる一方、グーグルとの協力は「中国国外が中心になる」と劉氏は言う。グーグルのサービスは中国内でほぼ利用不可能となっている。

  JDのビジネスモデルはアリババよりもアマゾン・ドット・コムに似ている。自社で商品を仕入れ、それを売る一方、プラットフォームでの販売も認めている。アリババは販売業者にマーケットプレイスを提供し、収益源は広告やマーケティングサービスが中心だ。

  劉氏は、海外展開に際し異なるビジネスモデルを採用する必要性を認めており、中国国内の戦略を単に繰り返して外国でサービスを始めてもうまくいかない公算が大きい。「米消費者にJDのアプリをダウンロードし、購入してもらいたくても、それは難しいだろう。しかし、良い面を挙げれば米国にはツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどたくさんのソーシャルメディアがある」と同氏は指摘。その上で、こうしたソーシャルネットワークを中心に協力関係を構築したいと表明した。

原題:JD Turns to Google, Walmart to Build Global E-Commerce Empire(抜粋)

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