米上院、クラリダ氏のFRB副議長指名を承認-パウエル体制を強化へ

  • クラリダ氏は著名エコノミストでPIMCO戦略アドバイザーの経歴
  • 5月の公聴会では利上げ方針を支持し政治的圧力は無視すると言明

米上院は28日の本会議で、連邦準備制度理事会(FRB)副議長に指名されている著名エコノミスト、リチャード ・クラリダ氏の就任を賛成69、反対26の賛成多数で承認した。利上げ継続方針を巡ってトランプ大統領から批判を浴びているFRBにとってリーダーシップの強化につながる。

  クラリダ氏はコロンビア大学教授でパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル戦略アドバイザーを務めてきた。上院はこれとは別に、クラリダ氏のFRB理事としての2022年までの任期についても発声投票の結果、承認した。

  5月の指名承認公聴会でクラリダ氏はパウエルFRB議長による利上げ方針に支持を表明し、金融政策決定においては大統領などからの政治的圧力は無視すると言明していた。

リチャード・クラリダ氏

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  パウエル議長とクラリダ副議長の両方を指名したトランプ大統領は利上げに不満を漏らしており、FRBの独立性を尊重し金融政策への言及を避けてきたホワイトハウスの20年余りの規範から逸脱している。

  トランプ大統領が就任した17年1月以降、米金融当局は5回利上げした。失業率が数十年ぶりの低水準付近にあり、インフレ率は2%の目標付近にある中、当局は9月に追加利上げを行う方向にある。フェデラルファンド(FF)金利先物の動きをみると、投資家は9月利上げの確率をほぼ完全に織り込んでおり12月利上げの確率を60%強とみている。

  クラリダ氏の承認により、FRB理事(定数7)の人数は4人となる。

原題:Clarida Confirmed by Senate as Fed Vice Chairman Under Powell(抜粋)

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