【個別銘柄】クラレやハモニック上昇、薬のアオキ安い、海運上昇1位

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  • 野村証はクラレを「買い」に格上げ、薬のアオキの増収率は弱含み
  • ハモニックは受注底打ち期待、海運は見直し局面とJPモルガン証

29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  クラレ(3405):前日比2.8%高の1652円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に上げた。株価が過去1年間低迷してきた背景である液晶パネルの価格下落は、生産・在庫調整の進展で7月に上昇に転換、液晶パネルの需給は最悪期を脱したと指摘。エバール樹脂の欧州のハイブリッド車向け好調などを考慮し、業績予想を上方修正した。

  クスリのアオキホールディングス(3549):4.0%安の8190円。8月度の既存店売上高は前年同月比2.6%増だった。いちよし経済研究所は、前年同月の高いハードルを越えた続伸で順調な数値とした半面、6-8月累計の既存店増収率(前年同期比1.9%増)は上期(6-11月)会社計画の3.2%増に対して弱含んでいるとした。

  ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324):8.2%高の4670円。ジェフリーズ証券は、ロボットメーカーが2019年に向けてスマホ新機種のための増産計画を立て、受注増につながると会社側が示唆していることを踏まえ、新規受注は19年3月期の第2四半期に底打ちするとみる。今期の単体受注は前年比50%減に落ち込むも、来期は38%増、再来期は45%増を見込む。

  海運株:商船三井(9104)が4.1%高の3045円、川崎汽船(9107)が2.5%高の2062円、日本郵船(9101)が1.9%高の2126円。東証業種別指数で海運は上昇率1位。JPモルガン証券は第2四半期からのモメンタム改善で、海運セクターは見直し局面に入ると予想。コンテナ統合会社「ONE」を含むコンテナ部門の業績ボトムアウト、バルチック海運指数の堅調推移、需給改善でコンテナ運賃も健闘していることなどを挙げた。

  住友大阪セメント(5232):2.1%安の471円。みずほ証券は19年3月期営業利益予想を193億円から180億円に減額した。会社計画200億円を下回るのはセメントの値上げ交渉の長期化や石炭・石油価格の上昇などが要因としている。来期の営業利益予想も209億円から198億円に減額、年間配当は前年比1円増の12円を見込むが、自己株取得は想定せず株主還元はサプライズなしとみる。目標株価を460円から440円に引き下げ、投資判断は「中立」を継続。

  ソースネクスト(4344):8.5%高の920円。東海東京調査センターでは、9月7日に発売する自動通訳機「ポケトークW」が業績を飛躍させるとみて業績予想を引き上げた。ポケトークWは初代ポケトークと同水準の価格でスペックや使いやすさが大幅に向上、既存ユーザーの定着度や新規ユーザーの獲得力などが高まったと分析。目標株価を1000円から1600円に上げた。

  東邦チタニウム(5727):4.4%高の1169円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1300円から1350円に上げた。スポンジチタンの需要が堅調なため19年3月期以降の出荷数量を1割程度増やし、営業利益予想も増額した。機能化学品は積層セラミックコンデンサー(MLCC)向けニッケル微粒粉の好調が持続、MLCCメーカーの高付加価値戦略は素材メーカーの同社にも好影響を及ぼし、品種構成が改善、マージン拡大につながっているとみる。

  RIZAPグループ(2928):8.0%高の795円。札幌証券取引所に上場している同社が東京証券取引所1部への上場を目指す方針を明らかにしたと北海道新聞が報じた。上場は数年以内とみられるとしている。フィットネスクラブ運営が好調な上、積極的な企業の合併・買収(M&A)で売上高が5年前の8倍に拡大、東証1部上場で経営基盤をより強固にして資金調達力や信用力を高めるという。

  アスクル(2678):2.9%高の3190円。8月度の単体売上高は前年同月比13%増と、12カ月連続でプラスとなった。主力のBtoB事業は7.6%伸び、前年同月にマイナスだった顧客単価は3.6%上昇した。LOHACOは53%増加した。

  アイスタイル(3660):4.0%高の1392円。SMBC日興証券は、19年6月期営業利益はブランド向けサービスへの集中投資により減益を見込むものの、会社計画(前期比15%減の18億円)を上回る19億9000万円と予想。ビューティーサービス事業での既存店売上高、グローバル事業での中国ECの好調を反映した。20年6月期は38億5000万円と9割を超す増益を見込む。

  サムティ(3244):14%高の2209円。午後0時に18年11月期業績計画を上方修正し、急騰。「エスぺリアホテル博多」など販売用不動産の販売価格上振れを受けて、営業利益計画を110億円から130億円に増額。配当計画も52円から96円に引き上げた。

  ミライアル(4238):300円(30%)高の1311円とストップ高。2-7月期営業利益は従来計画を33%上回る6億円になったようだと発表。22%減だった前年同期比は一転4.7%増となる。半導体業界、シリコンウエハー業界の活況で売上高が想定以上に伸びたほか、コスト合理化なども寄与した。

  文化シヤッター(5930):8.0%安の824円。ユーロ円建ての転換社債型新株予約権付社債(CB)100億円を発行すると発表した。転換価格は1040円、潜在株式比率は13.4%で、将来の株式価値の希薄化や需給悪化が警戒された。調達資金は子会社株式の取得に充当する。

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