カナダのNAFTA合意を阻止も、「紛争解決メカニズム」問題

  • 19章の反ダンピング巡る紛争解決手続き、カナダは存続を主張
  • ライトハイザーUSTR代表は撤廃を主張している

カナダは北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の合意を急いでいるが、交渉を難航させている重要な問題が依然立ちはだかっている。

  27日に発表された米国とメキシコの合意の概要の分析に取りかかったアナリストの目には、その細部の大半はカナダの合意を阻む内容ではなかった。しかし、これまでもカナダと米国が対立してきた問題、特にNAFTAの紛争解決メカニズムがネックとなる。

  ノバスコシア銀行の次席エコノミスト、ブレット・ハウス氏は米国とメキシコの合意内容に関するインタビューで、「カナダが非常に参加しやすい内容のようだ。3カ国体制に戻るだろう」と指摘した。

  市場には安心感が広がったようだ。28日にはカナダの自動車部品メーカー、リナマーとマグナ・インターナショナルが上げ幅を拡大。投資家はカナダが最終的に合意に加わるとみており、メキシコの問題が修正を必要とする最大の難題だったとも認識していることが示唆された。オバマ政権時代にカナダ大使を務めたブルース・ヘイマン氏は、BNNブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「私はカナダの立場について現在は懸念していない」と語った。

  NAFTAの19章は反ダンピング・相殺関税を巡る紛争解決手続きを定めている。トルドー政権はこの手続きの存続を譲れない一線だと、繰り返し表明してきた。また、過去の米国とカナダの通商協議でもこの問題が潜在的なネックとなった。一方、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は撤廃を望んでおり、27日にもあらためて強調した。メキシコは明確な立場を示していない。

原題:Trudeau Has Nafta Wiggle Room But Will Resist on One Big Issue(抜粋)

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