FRB議長講演、ハト派的と捉えるのは間違い-ゴールドマン

米ゴールドマン・サックス・グループはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の先週の発言について、政策金利の道筋に関しハト派的なものだったと解釈するべきではないと指摘した。

  前週末24日の米国債市場では10年債利回りが低下。カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでパウエル議長が「過熱のリスクは高まっていないようだ」と述べたことが材料視された。さらには、10年債と2年債の利回り差が2007年以降で最小近くまで縮小した。

  ゴールドマンの金利ストラテジストは先週、投資家が求めるタームプレミアムの回復が鈍いことを踏まえ、年末時点の米10年債利回り予想を引き下げた。だが同社エコノミストは、米金融当局が低失業率を無視するのは賢明でないと指摘したFRBエコノミストの論文にパウエル氏が同意したことを27日付のリポートで強調。これを背景にゴールドマンのエコノミストは、米当局が2018年にあと2回、19年に4回利上げするとの予想を据え置いた。

  ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ダーン・ストゥリュイーベン氏はリポートで、「債券市場とは違い、当社はパウエル議長の講演をそれほどハト派的とは受け止めなかった。米金融当局スタッフの論文に言及したことがその一因だ」と指摘。「コアインフレ率が限定的ながら目標値を上回るだけでなく、失業率が大幅に予想を下回ると当社は予想している。そして連邦公開市場委員会(FOMC)がその失業率の大幅低下を引き続き憂慮すると考える」と述べた。

  米短期金融市場では、ゴールドマンの予想、さらにはFOMCの予測ほど積極的な利上げがあるとはみられていない。今年に関しては、9月の利上げは市場で確実視されているものの、12月利上げの可能性は完全に織り込まれていない。

原題:Goldman to Bond Traders: Your Dovish Take on Powell Is Wrong(抜粋)

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