8月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が上昇、一時の下げから反転-米経済を楽観

  28日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が上昇。午前中は軟調に推移していたが、午後に入って上げに転じた。8月の米消費者信頼感指数が2000年以来の高水準となったことで景気に対する楽観が広がり、米国債利回りが上昇したことが手掛かり。

  ブルームバーグのドル指数は3営業日ぶりに上昇。朝方は、月末を控えてポジションを減らす動きが広がったことや、貿易や為替操作を巡る米当局者の発言を受けて、ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりしていた。

  その後、消費者信頼感指数が予想外に強い数字となり、米国債利回りが上げを拡大したことを手掛かりに、ドルは下げを縮めた。一方で円や一部の新興国通貨は上げを消した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1695ドル。ドルは対円で0.1%上げて1ドル=111円19銭。 

  メキシコ・ペソは値下がりし、カナダ・ドルは上昇した。

  ムニューシン米財務長官は、北米貿易協定に関して、カナダの参加の是非にかかわらず、米国はメキシコとの合意を前進させると発言。またメキシコとの貿易合意の為替条項を評価した。ロス商務長官は、カナダ経済には米国との貿易合意が必要だと指摘した。

  CIBCはリポートで、「カナダが取り残された場合、カナダ・ドルにとって弱材料となるのは確実だ」としつつ、きょうのカナダ・ドルの上昇は、市場が合意を楽観していることを示唆していると分析した。

  ユーロは上昇。イタリアのトリア財務相は、欧州連合(EU)の財政赤字制限を同国が違反する計画はないと言明。先に報じられたディマイオ副首相の発言を否定した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはドルが下落。イタリアや英国発のニュースなどドルを支える要素はあったものの、トレーダーのポジション調整が影響した。この日の欧州時間には、イタリアの財政赤字がEU規則の上限を突破する可能性があるとのディマイオ副首相の発言が報じられたほか、メイ英首相はEUを合意が成立しないまま離脱せざるを得なくなったとしても、EU離脱を成功させることはなお可能だと主張した。
原題:Dollar Turns Higher Amid Optimism About U.S. Growth: Inside G-10(抜粋)
Dollar Stays Under Pressure, Month-End Flows Emerge: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小幅高、S&P500は3日連続で最高値

  28日の米株式相場は小幅続伸。S&P500種株価指数は3営業日連続で過去最高値を更新した。トランプ米政権の通商政策を巡る最新動きを見極める展開の中で、米国債の利回りは上昇した。

  • 米国株は小幅続伸、S&P500種とナスダック総合が高値更新
  • 米国債は続落、10年債利回り2.88%に上昇
  • NY原油は反落、米週間在庫統計に身構え
  • NY金は小反落、国債利回り上昇とドルの下げ幅縮小受け

  S&P500種は2900の節目を挟んでもみ合った。テクノロジー銘柄の上昇が目立つ中、ナスダック指数も過去最高値を更新した。米10年債利回りが2.9%に迫ったことから、金利敏感銘柄は下げた。

  S&P500種は前日比0.1%未満上げて2897.52。ダウ工業株30種平均は14.38ドル(0.1%)高の26064.02ドル、ナスダック総合指数は0.2%高の8030.04。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.88%。

  ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反落。29日発表の米原油在庫統計を巡る不透明感が強い中、ドルの動きが商品市場に波及した。プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は「在庫が小幅減少予想に反して増加したかもしれないとの不安がある」と指摘した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は34セント(0.5%)下げて1バレル=68.53ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント10月限の終値は26セント安い75.95ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小反落。ドル指数が下げ幅を縮小する中、前日付けた2週間ぶりの高値から下げに転じた。RJOフューチャーズのシニア市場ストラテジスト、フィル・ストライブル氏は電話で、「利回りが上がり始め、ドル売りが止まった。それが金相場への重しになった」と指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1214.40ドルで終了。

  米・メキシコの貿易合意を受けた楽観論の高まりで、市場の注目が先週のトランプ大統領を取り巻く法律問題からシフトしている。ただ、米中貿易問題などの懸念材料が残っていることから、リスク資産に対するセンチメントは引き続き力強さを欠いている。

  米国債市場では5年債と30年債の利回りがそれぞれ50日移動平均を上回ったほか、10年債利回りも50日移動平均の2.887%に迫った。朝方の国債売りはドイツ国債の下落のほか、8月の米消費者信頼感が予想に反して上昇したことが背景。
原題:U.S. Stocks Add to Records, Treasuries Slump: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fall Amid Consumer Confidence Jump; Yields Test Range
Crude Declines as Traders Brace for U.S. Inventory Tally
PRECIOUS: Gold Retreats With Precious Metals as Dollar Recovers

◎欧州債:ドイツ債とイタリア債が下落、週内の発行を意識

  28日の欧州債市場では、イタリア債が中期債を中心に下落し、ドイツ債はベア・スティープ化した。供給が相場を圧迫した。連休明けの英国債は、前日の欧州債安を受け継いでアンダーパフォームした。

  ユーロ圏のマネーサプライM3の指標が弱かったことからドイツ債は一時上昇したものの、国債と社債の発行が全年限にわたり圧迫要因となった。10年債は利回り0.4%が支持線となった。

  フィンランドが10年債を30億ユーロ、ドイツ復興金融公庫(KfW)が7年債を40億ユーロ発行したほか、欧州安定化メカニズム(ESM)が指標となる新たな10年債の発行について銀行団に募集を委託した。

  イタリア債は30日の供給を前に軟化。5年債と10年債で最大60億ユーロの調達を予定してい。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.38%、スペイン10年債利回りは4bp上げて1.45%、イタリア10年債は3bp高い3.19%。
原題:Issuance Drives Bunds and BTPs Lower; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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