Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

フランス国債、日本人がさよならも-「遠距離恋愛」に別れの憂鬱

  • 日本国債の利回り上昇が本国への資金の還流を促すリスク
  • フランス国債とドイツ国債のスプレッドは4月の低水準から拡大

「遠距離恋愛」とでも呼ぶべきだろうか。

  フランス債の投資家は、欧州地域の動向よりも日本の投資家がどう動くかに注目しているが、それには正当な理由がある。日本勢が保有するグローバル債券2兆4000億ドル(約267兆円)相当のうち、フランス債が占める割合は国別で2番目に大きく、日本国債の利回り上昇が本国への一部資金の還流を促すリスクの影響を特に受けやすい。

  フランス10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は、4月時点で3年ぶりの低水準だったが、日本の投資家が国内投資を増やすために資金を引き揚げるとの不安からその後拡大した。
 
  日本銀行が「0%程度」としている長期金利の誘導目標について、プラスマイナス0.2%程度まで変動を許容する方針を決めたこともあり、日本の10年国債利回りは昨年末時点の0.048%から日本時間28日午後の時点で0.095%に上昇。日本の投資家は今年1-6月(上期)に一つの例外月を除きフランス債を買い越してきたが、日本の長期金利がさらに上がれば、外債よりも国内の債券を選好しかねないとアビバ・インベスターズは分析する。

  アビバのマネーマネジャー、ジェームズ・マカレビー氏(ロンドン在勤)は「アジア勢の買い支えがないとすれば、このような水準のフランス国債スプレッドは特に魅力的に思えない」と指摘。フランス10年国債のドイツ国債に対するスプレッドが27日時点の34ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から30bpに縮小した段階で、ショートポジションの設定を検討するかもしれないと話している。

Where Is the Money?

U.S., France top list of Japan's overseas bond holdings as of end-2017

Sources: Bloomberg, Bank of Japan

原題:French Bonds Feel the Blues on Fear of Japanese Bidding Sayonara(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE