トランプ大統領:米中合意への期待に冷や水-メキシコと交渉妥結後

  • 今は中国との通商交渉に「適した時期ではない」とトランプ氏
  • メキシコと米国の合意は米中摩擦解消の参考にならずとアナリスト

トランプ米大統領は27日、今は中国との通商交渉に「適した時期ではない」と述べ、米国とメキシコの交渉行き詰まりの打開を受けて米中も近く合意に至るのではないかと膨らんだ期待に冷や水を浴びせた。

  トランプ大統領はメキシコとの新たな合意発表の際、記者団に対し、自分はまず通商政策を現在より「一方的」でないものにしようと取り組んでいるため、中国からの交渉の申し入れを拒否すると言明。「彼らは話したがっている」が、「正直言って、今は話し合いに適した時期ではない」と語った。

  米国とメキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定で合意。トランプ大統領はカナダに対し、協定に参加するよう求め、参加しない場合は取り残される恐れがあると警告した。

  かつて米通商代表部(USTR)で中国問題担当シニアディレクターを務め、現在はオルブライト・ストーンブリッジ・グループのプリンシパル、エイミー・セリコ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、メキシコと米国の貿易問題と比べて、米中貿易摩擦ははるかに解決が難しいと中国当局者はみている可能性が高く、メキシコと米国の合意は一触即発状態の米中貿易摩擦の解消の参考にはならないだろうと指摘。「米政権から矢継ぎ早に出てくるコメントを見ると、米中貿易に関しては短期的解決ははるかに難しいと予想される。対中通商政策でタカ派が優位に立っていることは確かだ」と述べた。
   
原題:Trump Dents Hopes for a China Deal After Agreement With Mexico(抜粋)

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