中国、中東のエネルギー資産確保の好機到来-トタルのイラン撤退で

  • CNPCがイラン・南パルス天然ガス田の開発を主導へ
  • 中国の石油需要は過去10年で2倍近くに拡大、ガス需要も増加

フランスのトタルがイランの南パルス天然ガス田から撤退したことで、中国は豊富で低コストな中東の石油・ガスという世界で最も切望されているエネルギー資産の権益を確保する新たなチャンスを手に入れた。

  ここ数年にわたりイラクやアラブ首長国連邦(UAE)、イランに投資し、サウジアラビアとカタールの石油・ガス・プロジェクトに関心を示してきた中国企業は、米国の対イラン制裁再開で新たな好機が生じた。米制裁適用除外が認められなかったトタルの後を引き継ぎ、中国石油天然ガス集団(CNPC)が南パルス田の開発プロジェクトの主導権を握る見通しとなった。中国企業はイランでの15億ドル(約1670億円)規模の製油所改修にも関心を示している。

Go East

Middle East oil producers continue to dominate in China

Source: BP Statistical Review of World Energy

  BPが6月に発表した「スタティカル・レビュー・オブ・ワールド・エナジー」によると、中国の石油需要が過去10年で2倍近くに膨らむ一方、中東の生産国が市場シェアの約43%を維持している。中国が石炭への依存を減らし、よりクリーンな燃料を選ぶことで大気質改善を目指す中、天然ガス需要も増えつつあるという。

  ただ、中国企業が1世紀余り中東で操業してきた欧米企業に取って代わるのはまだずっと先のことだ。中国企業には今後もなお欧米企業が必要で、英BPやトタルなどの石油メジャーと石油掘削で提携し、持ち分を通じて供給を確保している。

Regional Breakdown

Saudi Arabia led peers in crude exports to China last year

Source: BP Statistical Review of World Energy

原題:China Gets Another Shot at Mideast Energy With Total’s Iran Exit(抜粋)

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