北朝鮮の脅威、米朝会談後も「認識に変化なし」-防衛白書

  • 核・ミサイル廃棄に向けた北朝鮮の具体的行動「見極める必要」
  • 海空連絡メカニズム合意も、軍事力近代化など安保上の懸念ー中国
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

政府は28日、2018年版の「防衛白書」を公表した。6月に行われた史上初の米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化への取り組みが示された後も、北朝鮮の核・ミサイルの脅威について「基本的な認識に変化はない」と記した。

  白書は、3回の核実験や40発の弾道ミサイル発射など16年以降の北朝鮮の軍事的な動きは「これまでにない重大かつ差し迫った脅威」と明記。日本のほぼ全域を射程に収める中距離弾道ミサイル・ノドンを「数百発保有し、それらを実戦配備しているとみられる」とも指摘した。

  米朝首脳の共同声明について「金正恩委員長が、朝鮮半島の完全な非核化に向けた意思を、改めて文書の形で、明確に約束した意義は大きい」と評価した。その上で、核・ミサイルの廃棄に向けて「具体的にどのような行動を取るのかをしっかり見極めていく必要がある」との認識も示した。

  中国については、不測の事態回避に向けた相互通報体制「海空連絡メカニズム」の運用開始で5月に正式合意したことを、両国の理解や信頼を増進する上で「重要な一歩」と強調。ただ、軍事力の急速な近代化や尖閣諸島を含む日本周辺での活動範囲拡大は、日本を含む地域・国際社会の「安全保障上の強い懸念」とした。

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