ヘッジファンドのリターン低迷-S&P500種上昇でもさえない理由は

  • リスク意欲の指標であるネットレバレッジを過去最低に
  • テクノロジー株失速、ショートの銘柄は値上がり
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株はまたも過去最高値を更新しつつあるが、ヘッジファンドは喜んでいない。

  S&P500種株価指数は幾つかの指標に基づけば過去最長の上昇局面にあるが、ヘッジファンドのリターンは低迷。ブルームバーグがヘッジファンド・リサーチのデータをまとめたところによると、株式ヘッジファンドの成績に連動する指数は過去6週間のうち5週で低下した。

  なぜそんなことになるのか。ディフェンシブ姿勢があだになったほか、弱気と強気のセクターを間違えた。リスク意欲の指標であるネットレバレッジをヘッジファンドは今年、過去最低にした。この姿勢は一斉売りが起これば損失を抑えるのに役立っただろうが、現在の情勢では相場上昇から利益を得るのを妨げてしまった。

  また、ヘッジファンドのお気に入り銘柄はフェイスブックのようなテクノロジー株だったが、このセクターが突然失速。逆にショートにしていた銘柄が4週間のうち3週で値上がりした。

  エープリエム・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、ベンジャミン・ロー氏は「年後半に利益の伸びが減速するというコンセンサスがあったため、相場下落を見込み、強気のポジションを後退させた」が、「収益拡大の勢いは相当強く、こうした上向きの驚きが痛みをもたらした」と話した。

  あまり早く弱気に転じるとしくじるという教訓だ。貿易戦争から新興市場波乱までリスクは多いものの、2010年以来で最速の利益拡大の中で強気を維持するべきだった。

原題:Hedge Funds in Pain Watching Record S&P 500 Rally They’ve Missed(抜粋)

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