Photographer: Tomohiro Ohsumi

ドル・円は下落、月末控えた実需の売りに押されるー一時110円台後半

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  • ニューヨーク安値付近でストップ誘発した可能性もーCアグリコル
  • ユーロ・ドルは1.16ドル台で堅調、ただ一段と買う材料もないーFPG証

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の漸進的な利上げ継続姿勢や米国株の最高値更新などを受けてドル買いが先行した後、月末を控えた輸出企業などからの実需の売りに押された。

  27日午後3時27分現在のドル・円は前週末比0.2%安の111円04銭。朝方に0.1%高の111円37銭を付けた後、111円台前半でしばらくもみ合ったものの、午前の取引後半からドル売り圧力が強まり一時は110円94銭まで下落した。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、ドル・円について、「輸出企業の売りが出た。月末はややドル売りが多そうな雰囲気。株式先物に売りが出て、ニューヨーク安値の111円10銭付近でストップを誘発したと思う」と説明した。

  24日の米国市場ではドルが主要通貨に対して下落した。パウエルFRB議長講演や中国金融当局が人民元の下支えに動いたことなどを背景に、ドル・オフショア人民元相場ではドル安・元高が進んだ。この日は一時1ドル=6.7817元と7月31日以来の元高・ドル安水準を付けた。
中国人民銀行による人民元の中心レート設定に関する報道記事はこちらをクリックしてください

パウエル議長の発言に関する記事はこちらをクリックしてください

  クレディ・アグリコルの斎藤氏は、「パウエルFRB議長講演は、もう少しタカ派な発言と思っていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録通り。議事録はわれわれが想定していたよりハト派だった。ややハト派なのでドルは買いにくいというイメージ」だと語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.1605ドル。朝方に一時1.1653ドルと2日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた後は伸び悩んだ。この日発表予定の8月独Ifo企業景況感指数は市場予想で101.8が見込まれている。7月は101.7だった。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「ユーロは上に行く流れ。ユーロ・ドルは1.16ドル台で底堅い。ただ、一段と買う材料もない」と述べた。

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