Photographer: Adam Dean

リターン618%の中国株ファンド、資産の半分を現金保有-先行き慎重

  • 現金100億元相当、中国経済の先行き不透明感強いと源楽晟の曽総経
  • 輸出依存型など影響を受けそうな業界への投資見送り-創業者の呂氏
Photographer: Adam Dean

中国株式市場はまだ底入れしていない。2008年開始以降のリターンがプラス618%を記録した中国の株式ファンドが慎重な見方を示した。

  運用資産が約200億元(約3270億円)に上る北京源楽晟資産管理は、そのうち100億元相当を現金で保有している。ファンド幹部は中国経済の見通しや対米貿易摩擦を懸念しており、株式に対する極めて弱気なセンチメントの回復には数年を要する可能性があると予想している。

  源楽晟の曽曉洁総経理は先週、北京でインタビューに応じ、「多くの銘柄が下落し、価格水準が魅力的に映りつつあるが、中国経済の先行き不透明感があまりにも強い」と指摘。「われわれはしばらくマーケットエクスポージャーを抑え気味から比較的低水準に維持する方針だ」と述べた。

  源楽晟の投資姿勢は、中国国内の資産運用会社がいかに悲観的にみているかを示している。売買は減少しており、株式のバリュエーションが14年以降で最も低くなっているにもかかわらず、買いを入れようとする機運が乏しいことを示唆している。

  源楽晟などの私募ファンドを調査する深圳市排排網投資管理のデータによると、源楽晟の旗艦ファンド、株式セレクションファンドの08年7月の開始後のリターンはプラス618%。上海総合指数は同期間で3%下げている。

  だが、年初来リターンは7月末時点でマイナス14%に落ち込んでおり、中国株全般の下げとほぼ同じとなっている。

  源楽晟を設立した呂小九ファウンディングパートナーは、「貿易戦争はわれわれの投資戦略に大きな影響がある。自動車部品や家具、一部の軽工業を含む輸出依存型の業種など影響を受けそうな業界への投資見送りを決めた」と話し、家電銘柄も売却したことを明らかにした。

原題:China Stock Fund That’s Up 618% Since 2008 Says Stay in Cash(抜粋)

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