【個別銘柄】村田製や太陽誘電大幅高、HISも上昇、カシオは下落

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  • 村田製などMLCC関連は再エントリーの好機とJPモルガン
  • HISは6月取扱高が大幅増、ゴールドマンはカシオを格下げ

27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  MLCC関連株:村田製作所(6981)が前営業日比4.8%高の1万9170円、太陽誘電(6976)が7.6%高の3330円、TDK(6762)が2.7%高の1万2020円など。JPモルガン証券は、積層セラミックコンデンサー(MLCC)のタイトな市場環境は成長ドライバーがスマートフォンから自動車、産機にシフトしたためで、少なくとも2018年を通してタイトな需給が続く可能性が高いと指摘。値上げを打ち出したことでの業績期待が織り込まれ、利益確定売りに押された株価は再エントリーの好機とみる。

  エイチ・アイ・エス(9603):3.5%高の3370円。24日公表した6月の海外旅行取扱高は前年同月比26%増、外国人旅行取扱高が同96%増、国内旅行取扱高が5.1%増で、いずれも5月より伸び率が高くなった。モルガン・スタンレーMUFG証券は、海外旅行、外国人旅行、国内旅行の3セグメントの旅行取扱高は同証想定を上回るペースで拡大しており、ハウステンボスの下振れリスクを吸収しうる可能性もあると指摘。7月の海外旅行は日本政府観光局発表の出国日本人数の伸び堅調から好調持続と推察した。

  カシオ計算機(6952):1.7%安の1770円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「買い」から「中立」に下げた。本質的な業績や経営が改善の方向にあるという見方は不変だが、為替環境の逆風を押し返すスピードと深度での変化は難しいとみる。新興国の通貨安や成長投資費用の増大で業績予想と目標株価を下方修正、新しい業績予想はコンセンサスを今期が9%、来期は7%下回る。

  東海カーボン(5301):3.9%高の1991円。大和証券は目標株価を2400円から3200円に上げた。投資判断は「買い」を継続。黒鉛電極とカーボンブラック(CB)による成長が続くとみて、業績予想を上方修正した。黒鉛電極の価格前提はトン当たり1.2万ドルで、足元の市況から今後はこれを上回る可能性もあると指摘。米国ではCBの需要が堅調だが環境規制などの影響で新規参入が難しく、需給タイト感から同国でのCB価格上昇が期待できるとみる。

  栗田工業(6370):3.5%高の3270円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投資判断は「ニュートラル」から「オーバーウエート」、目標株価を3900円から4000円に上げた。超純水供給事業の貢献拡大で株価は来期営業最高益を織り込む局面に入ると予想。来期営業利益予想を292億円から305億円へ増額した。今期予想は244億円で会社計画(240億円)を上回るとみる。

  デンソー(6902):1.6%高の5268円。同社やアイシン精機(7259)、ジェイテクト(6473)などトヨタグループ4社が、自動運転の基盤技術を開発する新会社を年内にも設立と日本経済新聞が24日夜報道。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、新会社設立で先端技術の上流から実用化に近い下流までを一貫して手掛ける体制が整うことを評価。この再編が世界のデファクトスタンダード争いでの先行につながるかは検証が必要だが、少なくとも格段のペースアップにつながり安心感になるとした。アイシン精は1.8%高、Jテクトは2.2%高。

  エフ・シー・シー(7296):3.5%高の3285円。SMBC日興証券は目標株価を3200円から3500円に上げた。投資判断は「2(中立)」を維持。インド、インドネシアなど東南アジアの二輪車部品が継続的に成長、デトロイトスリーなど米国のホンダ以外ビジネスも伸びていると指摘。デトロイトスリー向けは、流行のLT/SUV向け駆動系部品の引き合いが活発化、FR9速やAT10速、AT用ロックアップクラッチの受注が拡大しており、従来主力のホンダ向けがさえない中、米国OEMビジネスは新たな収益の柱として期待されるとした。

  カゴメ(2811):1.0%安の3125円。SMBC日興証券は目標株価を4000円から2800円に下げ、投資判断「中立」を継続した。上期の国内加工食品事業の売上高は、好調なスムージーやトマト飲料の背後で、野菜生活が苦戦し微増ににとどまった、第3四半期以降に猛暑やリニューアル効果で多少モメンタムが回復しても中期的なけん引力に欠けると分析。農事業、国際事業の改善も遅れているとし、業績予想を下方修正した。

  サンバイオ(4592):5.2%高の3620円。2-7月期業績速報値を発表、純損失は10億4100万円と従来計画の20億5200万円から半減したもよう。大日本住友製薬と共同で行っている米国慢性期脳梗塞の臨床試験で、開発協力金が当初見込みより早期に計上されるほか、研究開発などの費用が下期に後ずれ、円安による為替差益も発生する。

  琉球銀行(8399):12%安の1310円。公募による新株発行、売り出しを行うと発表。発行済み株式総数は最大12%増える。最大で65億円を調達し、3月末までに貸出金に充当する予定。

  メドレックス(4586):150円(20%)高の915円ストップ高。武田薬品工業(4502)と技術ライセンス契約を締結したと27日午前発表。武田薬の重点疾患領域でのパイプラインを対象に、メドレクスの経皮吸収製剤技術「ILTS」「NCTS」を用いて新たな経皮吸収製剤の創製を目指す。同剤の開発、商業化の進ちょくに応じて武田薬からマイルストン収入を受領。上市後は販売額に応じたロイヤルティーを受け取る。

  GA technologies(3491):9.8%高の1万円。18年10月期の売上高計画を174億円から192億円に上方修正。同社は7月25日に東証マザーズ市場に新規上場。知名度の向上で中古不動産流通サービス「Renosy(リノシー)」の新規会員数が見込みより多くなり、販売件数が増えている。広告宣伝費や人件費の先行投資で利益予想は据え置き。

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