Photographer: Mauricio Palos/Bloomberg

米国とメキシコ、27日にもNAFTA再交渉で合意の公算

更新日時
  • 自動車とエネルギーの問題で行き詰まりを打開したと関係者
  • 両国が合意すればカナダの交渉復帰への道が開かれる
Photographer: Mauricio Palos/Bloomberg

米国とメキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉における両国間の相違解消に近づいており、27日にも合意がまとまる可能性がある。両国が合意すれば、カナダが交渉に復帰する道が開ける。

  交渉の進展具合について知る関係者3人によれば、米国とメキシコは自動車とエネルギーという重要問題で、過去数日間に行き詰まりを打開した。交渉が非公開であることを理由にこれら関係者は匿名で語った。

  トランプ米大統領の求めに応じ、カナダを含め3カ国はこの1年間、NAFTA再交渉を進めてきた。トランプ大統領はNAFTAにより米国内で多数の職が失われたと主張し、米国により有利な内容に改定するか、撤退するかどちらかだと明言している。

  トランプ大統領は25日のツイッターへの投稿で、米国はメキシコと間もなく「大きな貿易合意」に達する可能性があるとの見通しを示した。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が同意する条件は全て大統領の最終承認を必要とする。NAFTA加盟3カ国にまたがり事業展開する企業は、トランプ大統領の要求の幾つかがこの地域の経済に打撃を及ぼすのではないかと懸念している。

  米国とメキシコの協議は26日もワシントンのUSTRオフィスで続いた。協議参加のため到着したメキシコのグアハルド経済相は楽観的で、「こうした種類の話は最後の最後に決まるのが常であり、われわれは実際、この交渉の詰めの段階に入っている。合意を取り結ぶためにわれわれはあらゆる可能な事をするだろう」と記者団に語った。

  また同相は、カナダが協議に再び加わる時期にかかわらず、米国とメキシコがカナダとの問題を解決するには少なくとも1週間が必要になるとの見通しを示した。

  メキシコ・ペソはアジア時間27日早朝の取引で、一時0.7%高の1ドル=18.7789ペソを付けた。

  この週末、米国とメキシコの間に残る最も複雑な問題の幾つかに前進の兆候がみられた。ロペスオブラドール次期大統領のNAFTA交渉担当、ヘスス・セアデ氏は25日、「サンセット条項」の緩和案で両国は同意するだろうと述べた。サンセット条項とは、3カ国が協定更新で合意しない限りNAFTAが5年後に自動失効するという規定。

  グアハルド経済相は、カナダが協議に復帰した後、サンセット条項が最後まで残る問題の1つになると繰り返し述べていた。同相はサンセット条項の代わりにNAFTAの定期的な評価を実施することを提案している。

  米国とメキシコが2国間の問題を解消して合意した場合、どのような方法で発表を行うかは不明。グアハルド経済相は、カナダが合意するまでメキシコは勝利を宣言しないと示唆している。

  ホワイトハウスのサンダース報道官は26日午前、米政府には「現段階でまとまった事はなく、発表もない」と述べた。ライトハイザーUSTR代表とジャレッド・クシュナー大統領上級顧問は同日午後、USTRオフィスを離れる際にコメントを控えた。

原題:U.S., Mexico Said Poised to Reach Nafta Deal Soon as Monday (2)(抜粋)

(メキシコと米国のコメントなどを追加して更新します.)
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