【米国株・国債・商品】S&P500種が最高値-FRB議長講演で

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24日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は1月に記録した従来の最高値を上回った。1月に高値を付けて以降、一時は大きく下げたが、景気拡大や企業の利益増加を手掛かりに相場は回復してきた。  

  • 米国株は上昇、S&P500種は最高値-FRB議長講演受け
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.81%
  • NY原油は反発、週間では2カ月ぶりの上昇
  • NY金は5カ月で最大の上げ、FRB議長講演はハト派寄りとの見方

  S&P500種は週間ベースで2週続伸。この日は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げペースを加速させる考えがないことを示唆したため値上がりした。一方でドルは下落した。パウエル議長は「力強い経済が継続するとみる十分な根拠がある」とし、「現在の漸進的な正常化プロセスは引き続き適切だと考える」と加えた。さらに、景気「過熱のリスクは高まっていないようだ」とも述べた。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2874.69。ダウ工業株30種平均は133.37ドル(0.5%)上げて25790.35ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.81%。

  ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反発。週間では2カ月ぶりの上昇となった。北海の油田でのストライキや米国による対イラン制裁で供給が減少するとの懸念が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は89セント(1.3%)上昇の1バレル=68.72ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.09ドル高い75.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。5カ月で最大の上げとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、漸進的な利上げの維持を示唆したことが背景にある。ABNアムロの為替・金属ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏は電子メールで、「パウエル議長の講演はややハト派寄りと捉えられた」ことで金の妙味が高まったと指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.6%高の1オンス=1213.30ドル。

  フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、キム・フォレスト氏はパウエル議長の講演について、「インフレと比較して、利上げに関しては軽く触れる程度にとどめる必要性があることをパウエル議長は理解しているようだ」と指摘。「グリーンスパン式の過度な引き締めに動くようには聞こえない。現在はインフレが恐らく最も重要な事項だということを理解している。だが景気回復、力強い成長を止めたくはない。パウエル議長は判断をデータに委ねるだろう」と加えた。

原題:Stocks Rise to Record, Dollar Falls on Dovish Fed: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rises on Supply Risks After Longest Losing Run Since 2015
Dovish Powell Read Gives Beleaguered Gold a New Lease on Life

(市場関係者のコメントを追加し、更新します.)
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